コレアがツインズへ! オプトアウト付きの3年1億530万ドルで合意

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ツインズはアストロズからFAとなっていたカルロス・コレアと3年1億530万ドルで契約合意に至ったようだ。今季終了後と来季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が付属していることが報じられている。また、年平均3510万ドルは内野手としては史上最高額となった。ロックアウト解除後、各球団が遊撃手の補強を完了するなかで、アストロズとの再契約の可能性も取り沙汰されていたが、ツインズがFA市場の目玉を手に入れることになった。

現在27歳のコレアは、昨季アストロズで148試合に出場し、打率.279、26本塁打、92打点、OPS.850を記録。遊撃の守備では守備防御点+20をマークし、自身初のゴールドグラブ賞とプラチナグラブ賞を受賞した。攻守両面で素晴らしい活躍を見せた結果、「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARでは自己ベストの7.2を記録。これは大谷翔平(エンゼルス)の9.1、マーカス・セミエン(昨季ブルージェイズ、現レンジャーズ)の7.3に次ぐリーグ3位の好成績だった。

そうした好成績を引っ提げてFA市場に出たコレアは、同じ遊撃手のコリー・シーガーがレンジャーズと10年3億2500万ドルの超大型契約を結んだこともあって、総額3億5000万ドル規模の10年契約を求めていることが報じられた。ところが、ヤンキースがトレードでアイザイア・カイナーファレファ、カブスがFAのアンドレルトン・シモンズを獲得するなど、コレア獲得候補と言われていた球団は次々に遊撃手の補強を完了。高額の1年契約でアストロズに残留する可能性すら取り沙汰されていたが、最後にツインズがサプライズ補強を見せた。

ツインズは昨季の正遊撃手シモンズがFAとなって退団し、レンジャーズからトレードで獲得したカイナーファレファもすぐさまヤンキースへ放出。遊撃手の補強が必要となり、球団史上最高額のFA契約でコレアを手に入れた。地区優勝した2020年から一転、昨季は地区最下位に沈んだが、今オフはゲーリー・サンチェス、ジオ・ウルシェラ、ソニー・グレイ、ディラン・バンディらを補強。そこにコレアを加え、2年ぶりのポストシーズン返り咲きを目指す。

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