『映画おしりたんてい シリアーティ』シリアーティ教授を演じる福山雅治のアフレコ現場に潜入!

『映画おしりたんてい シリアーティ』でシリアーティ教授を演じる、福山雅治のアフレコ現場に潜入。シリーズ最強の敵、シリアーティ教授のキャラクターをどのように作り上げていったのか、福山のこだわりや熱の入った演技に注目。

初の長編作となる本作で福山が声を担当するシリアーティは、同シリーズ史上最強の敵という役どころ。福山が劇場アニメで声優を務めるのは本作で3度目となるが、今作で演じるシリアーティは、目的のためなら手段を選ばない冷酷な犯罪者で、福山のキャリアで“初”となる完全なるダークサイドの役となっている。 「CV という深淵なる表現の場においてはほぼ新人」とコメントしていた福山だが、アフレコは順調そのもの。予告にも登場したIQ1104 の名探偵おしりたんていとシリアーティの出会いのシーンや迫力のある戦闘パートを軸に、映画全体の温度感やイメージをチェック。そこから、シーンごとに細かく調整を入れていくという流れでアフレコが進んだ。テストで演じたセリフをベースに、1つのセリフに対し数パターンの表現を率先して提案していた福山。監督らスタッフサイドから「どんどん良くなっていく」「どれを選ぶか悩ましい」という声が出る場面もあった。 「OK!」が出た際にも、「一応、別パターンもやってみましょうか?」「こんな感じはどうですか?」とバリエーションのストックを増やしていき、調整室では「そのパターンもいいかも」「なるほど」という言葉が飛び交っていた。「カッコ良すぎて録り直し」となるなど、クールな声の福山らしい NG が出るのもとても印象的。

シリアーティがなぜ悪の天才教授として事件を起こすようになったのか、おしりたんていに対してどのような感情を抱いているのかなど、事前に制作スタッフと話しながらシリアーティの理解を深めていった。シリアーティとおしりたんていが対峙するときに交わす会話の内容に注目だ。 監督がテスト後にアドリブをリクエスト予定だったシーンで、テストの段階からアドリブ入りで対応し、「お願いしようと思っていましたが、完璧です!」の声が飛んだ。福山本人も自然に出していたようで、シリアーティのキャラクターがすでになじんでいる印象を受けた。映画ではシリアーティが、とあるエキスを口にするシーンが登場するがエキスは飲むと体に副作用のような効果が出るため、セリフと症状を同時に表現しなければならないシーンを福山は何パターンかの演じ方を提案した。実際に飲み物を飲んで挑むバージョン、飲み物を使わずに飲む演技をするバージョンなどリアルな表現を追求。また、シリアーティがワンコロけいさつを翻弄するシーンでも色々なパターンを試し、最終的に「おもしろい!」と監督らスタッフ一同が声を揃え調整室で思わず「ププッ」と笑ってしまうスタッフが多かった。福山提案バージョンが採用されたシーンは、ぜひ劇場でチェックしてほしいポイントのひとつだ。 休憩中も一人ブースに残り、台本をチェックし、喉の調子を整えるなど、ストイックに挑む姿が印象的だった。アフレコ終了時に「慣れない作業で時間がかかってしまい、すみません」と監督に伝えていた福山。だが、実際には予定よりも 1 時間以上巻いて終了するというとてもスムーズなアフレコだった。

更に、アフレコ後インタビューも到着!

Q.「映画おしりたんてい」シリーズの 4 作目、初の長編作。記念すべき本作でシリーズ史上最強の敵・シリアーティを演じた感想をお願いいたします。

声のみで演じるということにおいてほぼ新人の僕が、おしりたんてい史上最強の敵役に抜擢していただいた事を大変光栄に感じています。映画館にご来場の皆様に、そしてこの映画に携わる監督さんをはじめとするスタッフの皆さんたちに納得していただけるよう、全力でぶれいこかせていただきました。

Q.アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?

僕の収録は後半で、キャストの皆さんの声が入った状態での収録でしたので、色んなアプローチを試すことが出来ました。不慣れな現場ですので難しさはもちろんありましたが、それ以上に収録現場を楽しむことが出来ました。

Q.福山さんのキャリアで“初”となる完全なるダークサイド役。演じるうえで意識していたこと、こだわったこと、今作の福山さん視点のおすすめポイントを教えてください。

当日の現場では最後のシーンまで収録をした後に、もう一度最初のシーンから台本の半分ほどまでを録り直しさせていただきました。発声の仕方もそうですが、収録の半ば頃からやっとシリアーティという役柄が掴めてきたので。納得いくまでお付き合いくださったスタッフさんたちには感謝しかありません。

Q.ご覧になる皆さまにメッセージをお願いします!

全世代で楽しめる映画になっていると思います。今の時代に正義とは何か?深い問いかけもある今作を、多くの方にご覧いただきたいです。是非とも映画館にてご鑑賞よろしくお願いします。

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