【フラワーC/穴ライズ】単勝“8人気”前後の伏兵 「今の中山芝にフィット」

過去10年、フラワーCは1番人気が【3-2-2-3】、2番人気は【3-2-1-4】。しかし、2018年にロックディスタウンが13着に大敗し、その後も、2着、3着、3着と4連敗。2番人気も2連敗中で、昨年は5番人気のホウオウイクセル、2020年は12番人気のアブレイズが優勝と、伏兵が台頭している。

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そのアブレイズは新馬を勝ち上がったばかりの馬だった。フラワーCにおいて「前走1着」という条件は必須で、過去10年で前走1着は【8-7-4-45】、前走2着は【1-1-1-10】と、圧倒的に前走1着馬が結果を残している。

このデータが示すものは、下級条件を勝ち上がったばかりの馬が、前走・重賞組を上回っているということ。今年、「前走1着」に該当する馬は12頭中7頭。この中に「穴馬」は潜んでいると見た。

■ダイム

初戦は調整もレースも無理せずの内容で、勝ちに行った前走の未勝利は4角先頭で押し切る強い競馬。重馬場で小倉芝2000mの勝ち時計2分2秒9、上がり3F36秒8とタフな競馬を苦にしなかったあたり、雨の影響で時計を要している今の中山芝にフィットする。

フラワーCは過去10年、逃げ【3-0-1-6】、先行【6-3-4-24】と圧倒的に前有利の舞台であり、今年、12頭立てと少頭数なら尚さらスローの前残りは濃厚と見る。

前日、同じ中山芝1800mのスプリングSは、逃げたビーアストニッシドが制し、2番手追走のアライバルが2着。ここも“行った行った”の競馬になれば、波乱の使者となる。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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