日本だけ賃金水準が上がらない、円の力が50年前にまで低下した等、
サラダオイルや麺類商品の価格値上げ、日本の国力が低下し、
生活がしにくい状況を伝える報道が続いています。
このような社会状況の中、2022年のこの夏に第26回参議院選挙が予定されています。
有権者が選挙に投票する際に意識することで上位に来るものが、景気、雇用関係です。
有権者が投票する際に考慮する内容では生活雇用に関することを重視するのですが、
景気が低迷したりしても、選挙において政権交代が行われることはほとんどありません。
生活に満足している人、生活に不満を持つ人という心理状況の中で、
各選挙においてどのような政党に投票してきたのかを今回はみていきたいと思います。
生活に満足しているひと、
生活に不満を持つ人がどの政党に投票したのかについては、
公益財団法人 明るい選挙推進協会が調査をしています。
調査は第24回、第25回参議院選挙後に実施されています。
この調査結果をグラフにしたものが下記になります。
(第25回参議院選挙後の調査の大いに満足していると回答した人数が6人ではありますが、
だいたい満足していると回答している人(225人)のの68.4%が自由民主党に投票しています。)
グラフを見てすぐに気づくことは、生活に満足している人が、
与党側に投票することは理解しやすいのですが、
生活に不満を持つ人も与党側に投票していることです。
生活に不満を持つ人は、野党側に投票する傾向があるように思えますが、
これら調査結果を見る限り、生活に不満を持つ人でも自由民主党に投票する人が多い傾向にあるようです。
また支持政党を持たない人が投票する政党はどこであるのかについての調査結果についてを見てみても、
こちらも自由民主党に投票する人の割合が多いことがわかります。
投票を棄権する理由として誰に投票しても世の中が変わらない、
政党による政策の違いがわからないというものがあります。
生活に不満を持つ人も、誰に投票しても世の中は変わらない等の理由で、
マス・メディア、ウェブサイト、SNS上で多く見聞きをする、
露出度の多い政党に投票しているのかもしれません。
参考までにgoogletrendによるグラフを描くと下記のようになります。
2019年7月には参院選、2021年10月には衆院選がありました。
日本ではなかなか政権交代が起こりにくいのは、
このような有権者の投票行動にもあるようです。
今回は生活満足度と投票政党について公益財団法人 明るい選挙推進協会の資料で観察してみました。