ストーリーがRソックスと6年1億4000万ドルで合意 二塁起用が濃厚

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、レッドソックスはロッキーズからFAとなっていたトレバー・ストーリーと6年1億4000万ドルで契約合意に至ったようだ。4年目のシーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が付属しており、ストーリーがオプトアウトの権利を行使した場合、レッドソックスは7年目のオプションを行使し、オプトアウトを無効にすることもできるという。その場合、7年間の総額は1億6000万ドルになるようだ。

現在29歳のストーリーは、昨季ロッキーズで142試合に出場して打率.251、24本塁打、75打点、20盗塁、OPS.801を記録。右肘の故障を抱えながらのプレーとなり、不本意な成績に終わったものの、2018年に37本塁打&27盗塁、2019年に35本塁打&23盗塁をマークした実績があり、短縮シーズンの2020年には11本塁打&15盗塁で盗塁王のタイトルを獲得した。2018~19年は2年連続でオールスター・ゲームに選出され、シルバースラッガー賞も受賞している。

レッドソックスの遊撃にはザンダー・ボガーツがいるため、ストーリーは今季二塁を守ることになるとみられる。ただし、ボガーツは今季終了後にオプトアウトできる権利を有しており、ボガーツが今季限りでレッドソックスを去ることになった場合、ストーリーは来季から遊撃に戻ることになるだろう。「ESPN」のマーリー・リベラ記者によると、アレックス・コーラ監督はボガーツを正遊撃手として起用することを明言しているという。

レッドソックスは今オフ、リッチ・ヒル、マイケル・ワカ、ジェイク・ディークマンらを獲得したものの、野手陣はハンター・レンフローとのトレードでブリュワーズからジャッキー・ブラッドリーJr.を獲得したくらいしか大きな動きがなかった。しかし、ここにきてFA市場に残った数少ない大物であるストーリーの獲得に成功。昨季レギュラーを固定できず苦しんだ二塁の穴をしっかりと埋めた。

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