【熱田神宮】名古屋最強のパワースポット!ご利益や見るべき場所を独断で紹介

行ってきましたよ、日本で有数のパワースポットと言われる、愛知県名古屋市の「熱田神宮」へ。東京ドーム4つ分に相当する約6万坪の広さを誇る境内に、樹齢1000年を超える大楠など多くの樹木が生い茂るその場所。心身が研ぎ澄まされるような空気が流れる、癒しの空間でもありました。ちなみに、愛知県は日本で一番神社仏閣が多い都道府県なのだそうですよ!

「熱田さん」の名で親しまれ、年間700万人に近い参拝客でにぎわう熱田神宮。約1900年前、三種の神器の一つ「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」を祀ったことを起源とする、伊勢神宮に次ぐ大宮として知られる古くから崇敬を集める古社です。

名古屋駅からは、JR東海道本線「熱田駅」、もしくは名鉄「神宮前駅」が最寄り駅となりますが、いずれも乗車時間は10分足らずとアクセスも抜群なのもうれしいところ。

熱田神社の境内外には、ご祭神である熱田大神(あつたのおおかみ)が祀られた「本宮」のほかにも、1別宮、12摂社、31末社が祀られており、見どころ盛りだくさんです。そこで今回は、それらの中から、絶対に見逃したくない場所を独断と偏見でご紹介していきます。

まずは「草薙神剣」を祀る本宮「本宮」へGO!

ご祭神の熱田大神とは、三種の神器である草薙神剣を御神体とする「天照大神(あまてらすおおかみ)」のこと。そうです、皇室の御祖神とも至高至貴の神とも仰がれる、あの天照大神です!

「本殿」には熱田大神が祀られ、「相殿」には草薙神剣の逸話にまつわる素盞嗚尊(すさのおのみこと)や日本武尊(やまとたけるのみこと)など、草薙神剣に縁の深い「五神さま」もおいでになるのだとか。なんか、もう、すごい(笑)。

そもそも草薙神剣とは、素戔嗚尊が出雲でヤマタノオロチを退治したとき、尻尾から出てきた「天叢雲(あめのむらくも)の剣」のことを言います。参拝の機会に、『日本書紀』を復習してみるのもいいかもですね。

境内最大のパワスポ!?「一之御前神社」

熱田神宮の中でもっとも神聖な場所とされ、写真撮影が禁止されているのが、天照大神の「荒魂(あらみたま)」を祀る「一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)」です。筆者は幸か不幸か霊感は持ち得ていないのですが、スピリチュアルな友人たちが口をそろえて、「あそこはマジですごい」と言うのですよね……。

結論から言うと、案の定(?)、筆者にはそのすごさがわからなかったのですが、それでもその周辺の空気が研ぎ澄まされていたのはわかった気がしました(気のせいだったらすみません)。

以前は、熱田神宮におけるもっとも神聖な場所ということで、立ち入ることができなかったほど! 「荒魂」とは、神様が時としてお見せになる荒々しい側面のことを言うのだそうです。

女性必見!「清水社」は美肌にご利益あり!?

水を司る神様「罔象女神(みずはのめのかみ)」が祀られた「清水社(しみずしゃ)」は、女性やカップルに人気のスポット。社の北側にある湧水は「お清水さま」と呼ばれていて、中央の三角形の石は楊貴妃の石塔の一部との説も。

柄杓で3回水をかけると願い事が叶うと言われていて、週末には順番待ちができるほどの人気です。この水につけると、楊貴妃のように美しくなれるとも言われているんですって。

源平合戦で活躍した平家の武将・平景清(たいらのかげきよ)がこの湧水で目を洗い、目の病を癒したという言い伝えも残されています。

家康や信長など、武士の信仰も深い「別宮八剣宮」

本宮からは少し離れますが、「別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)」にもぜひ足を運びたいところです。祀られているご祭神は本宮と同じ熱田大神。

少し小ぢんまりとはしていますが、本殿や拝殿のつくりは本宮とほぼ同じで、織田信長や徳川家康らによる修造や造替の記録が残されているのだとか。本宮の本殿にある草薙神剣がここに泰安されていたこともあるそうですよ。

その南側には、知恵の文珠さまと呼ばれる乎止與命(おとよのみこと)がご祭神の「上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)」、大黒様が祀られる「大国主社(おおくにぬししゃ)」、恵比須様が祀られる「事代主社(ことしろぬししゃ)」の3つの社が並んでいます。

旅好きならお参りしたい!「下知我麻神社」

「下知我麻神社(しもちかまじんじゃ)」は、熱田神宮の西門から出て、地下鉄「神宮西駅」へ向かう途中にある、熱田神宮の摂社のひとつで、古くから「旅行安全の神様」として信仰されています。

ご祭神は、「真敷刀俾命(ましきとべ)」。上知我麻神社の祭神である乎止與命の后であり、健稲種命と宮簀媛の母とされる神様です。古くは東海道や佐屋街道に向かう道筋にあっていることから、旅の安全にご利益があるとされているそうです。

そんなわけで、今回は筆者が独断と偏見で特に印象に残った場所をご紹介しましたが、熱田神宮にはほかにも気になるスポットが盛りだくさんです。

文化財を展示する「宝物館」や織田信長が奉納した「信長塀」も

刀剣や『日本書紀』などの国宝・重要文化財を含む約6,000点を収蔵する「宝物館」(有料)も見逃せません。

弘法大師が手植えしたと言われる「大楠(おおくす)」や、織田信長が桶狭間の戦いで勝利した後に奉納した、土と石灰を油で練り固め瓦を積み重ねた「信長塀(のぶながべい)」、さらには、疫病退散の神様としても知られている素盞嗚尊が祀られている「南新宮社(みなみしんぐうしゃ)」もあります。

日本の国土を作ったという神話を持つ伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)の夫婦の神様が祀られた「楠御前社(くすのみまえしゃ)」も気になるところ。

小腹がすいたら、敷地内の「宮きしめん 神宮店」できしめんを味わってみては? 昭和レトロな雰囲気を残す、「熱田神宮前商店街」で一息つくのもいいかもしれません。

古来より朝廷、武将の崇敬を集める熱田神宮、ぜひ足を運んでみてください。繰り返しになりますが、境内はとっても広いです。事前にマップを確認するなど、予習をしておくと効率的に参拝できますよ!

熱田神宮

住所:愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1

TEL:052-671-4151(8:30~16:30)

https://www.atsutajingu.or.jp/

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