すべてのクルマ好きがトリコになること必至! 新作「グランツーリスモ7」では天候変化などよりリアルなドライビングが体験できる!

2022年3月4日(金)、グランツーリスモシリーズの最新作にあたる『グランツーリスモ7』が発売された。前作にあたるSportが発売されて4年以上が経ち、最新のPlayStation5でも遊べる今作の進化度合いを紹介しよう。

グランツーリスモ7 GT7 プレイ画面 GT7 プレイ画面

天候変化とそれに伴う路面変化によって、現実のモータースポーツに近い環境で走行できる

前回はグランツーリスモ7と前作のグランツーリスモSPORTの違いとして、オフラインでも楽しめるコンテンツが充実したこと、クルマのカスタマイズが楽しめる点について触れた。

今回は、レース場面での変化について紹介したい。

前作でもウェットコンディションでの走行を楽しむことはできたが、一部のサーキットのみであったと同時に路面のコンディションは固定だった。

今作では膨大な気象データからコースごとに天気をシミュレーションしている。それに伴いレース中に天候が変わり、タイヤの履き替え等の戦略の組み立てが変わる。

レース中に天候が変化することもある

また、同じコースでも雨水の溜まり方は場所によって異なり、雨水が多く溜まっている箇所を通ればその分グリップが失われてしまう。逆に車両が多く通る箇所は雨があがった後の路面の乾きが早く、走りやすくなる。

上記の天気の変化がプレイヤーにも予測できるよう、レース中でも雨雲レーダーが見られるようになっている。レース中は天気に気を配って戦略を考えるほか、雨が降った際にはその対応力も求められる。eモータースポーツを、より現実のモータースポーツに近づける機能だと言えるだろう。

これまでの作品より現実のモータースポーツに近い演出となっている

最新のグラフィック技術を利用した圧倒的な映像美が魅力!

PlayStation5版のグランツーリスモ7では最新のグラフィック技術を利用し、より一層クルマの艶やかさが再現されている。クルマだけではなく、天候変化や時間変化によって様変わりするサーキットの姿、空模様も到底ゲームとは思えない美しさで映し出されている。

写真とゲーム画面を見比べても実車と遜色ないほどの美しいグラフィック

また、世界の様々なスポットでクルマを撮影することのできるスケープス機能もグラフィック技術の向上によりその奥深さに磨きがかかっている。

最新作が出るたびに「ゲームか現実か判別がつかない」とプレイヤーに言わしめるほどグランツーリスモはグラフィックに注力しているが、今作もあくなき進化を遂げていると言えるだろう。

ボディの艶感もリアルに近い表現だ

グランツーリスモ7はオンラインレースだけではなくさまざまな楽しみ方ができる

以上、グランツーリスモ7と前作のグランツーリスモSPORTを比べ、主な進化をあげた。総じてSPORTよりもプレイヤーの裾野が広がると同時に、よりリアルなドライビングが体験できるゲームになったと言えるだろう。

映像面での進化やコンテンツが充実したことで幅広いユーザーが楽しめるゲームとなっている

前作の「SPORT」では、高齢者がゲームを実際にプレイすることで認知機能低下予防に重要な脳の部位の活動が高まったという調査結果もある。新作のグランツーリスモ7でも子どもから大人まで、あらゆる世代の人たちに楽しんでもらいたいゲームの一つだ。

そして、SPORTでeモータースポーツのゲームタイトルとして市民権を得たグランツーリスモが新たな進化を遂げたことで、今後のeモータースポーツの発展にどのように貢献していくかにも注目したい。

【筆者:大田 夏輝】

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