市場に残った最後の大物・コンフォート ブルージェイズが獲得に興味か

ブラディミール・ゲレーロJr.やボー・ビシェット、ジョージ・スプリンガー、テオスカー・ヘルナンデスらを擁する打線にアスレチックスからマット・チャップマンを加え、打線がさらにグレードアップしたブルージェイズだが、右打者偏重のラインナップということもあり、左の強打者を補強することを検討しているようだ。以前、興味を示していることが報じられたカイル・シュワーバーはフィリーズとの契約が決まったが、「スポーツネット」のシャイ・ダビディ記者によると、ブルージェイズはマイケル・コンフォートに興味を示しているという。

ロックアウト解除後、ハイペースで移籍市場が動いたため、「MLBトレード・ルーマーズ」がオフシーズン開始時に公開したFA選手トップ50のうち、市場に残っているのはコンフォートだけとなった。現在29歳のコンフォートは、メジャー3年目の2017年から3年連続で27本塁打以上を放ち、短縮シーズンの2020年には打率.322、9本塁打、31打点、OPS.927の好成績をマーク。ただし、昨季はメッツで125試合に出場して打率.232、14本塁打、55打点、OPS.729と不本意な成績に終わった。

コンフォートは2021年シーズン開幕以前にメッツからオファーされた総額1億ドル超の契約延長を断っていたことが報じられている。昨季終了後、メッツからクオリファイング・オファーを提示され、「自身のバリューを立て直すためにクオリファイング・オファーを受諾するのではないか」との声もあったが、クオリファイング・オファーを拒否してFA市場にチャレンジ。しかし、クオリファイング・オファー対象者であることも影響したのか、現在に至るまで契約が決まらず、市場に売れ残ってしまっている。

ブルージェイズはスプリンガー、ヘルナンデス、ランドール・グリチック、ルルデス・グリエルJr.とレギュラークラスの外野手が4人いるため、左右のバランスを考慮しなければ、無理にコンフォート獲得に動く必要はないのが実情だ。レギュラーシーズン開幕が18日後に迫るなか、契約交渉が進展する気配が見られないコンフォート。無事に契約先を見つけることはできるのだろうか。

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