【うるま】第7回平成若猪会大闘牛大会(主催・南部、胡屋、具志川、石川闘牛組合、共催・琉球新報社)が20日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。沖縄で5連勝中の柿乃花ホワイトフェイスと強烈な掛け技が持ち味の全勝工業カキヤーの対戦が注目を集めた結びの一番は、約19分の長丁場の熱戦の末、全勝工業カキヤーが勝利した。掛け技で相手を威圧し終始流れをつかんだ。
序盤から徹底した左の掛け技で主導権を握った全勝工業カキヤー。柿乃花ホワイトフェイスが得意とする打撃に持ち込まれないよう、隙を与えなかった。
防戦一方のホワイトフェイスも、フットワークを生かしてどうにか反撃を試みるが、強烈な掛け技の前に苦戦。17分を過ぎたあたりで、体力の限界とされる舌出しを見せた。その後も連勝牛の気持ちの強さで粘るが、最後は土俵際に押し込まれ、敗走した。
封切り戦では、20試合以上の戦歴を誇る常勝会テスリ華梨が、同じくベテラン牛の剛修彦星をひっくり返すほどの押し込みで勝負を決め、会場を沸かせた。
(新垣若菜)
優勝と各賞は以下の通り。
【優勝】全勝工業カキヤー
【敢闘賞】闘将弁慶
【ゆかり賞】常勝会テスリ華梨
【殊勲賞】長堂畜産天勝大力