飯塚悟史選手後援会解散 思いを子どもたちへ 野球協会に会費寄付

 プロ野球、横浜DeNAベイスターズで昨季限りで7年間の現役選手を引退した飯塚悟史さん(25、直江津中―日本文理高出)の後援会がこのほど4年間の活動を終えて解散した。18日、後援会費の残金を上越市野球協会を通じ子どもたちの健全育成に寄与するため、寄付した。

上越市野球協会の小日向俊郎会長(左から2人目)、稲垣彰顧問(左)に目録を贈呈する後援会の髙舘徹会長(左から3人目)と笠原勇気事務局長(同4人目)、土肥宏之監査(上越市中央1の上越信用金庫本店2階)

 「飯塚悟史選手後援会」は平成29年末に発足し、新潟市で行われた1軍公式戦登板時に応援に行くなど、同投手のサポートや支援を行い、会員との交流などを企画してきた。会員は累計で企業42団体、一般331人、ジュニア20人。このほど、インタビュー記事と全成績、動画メッセージなどを合わせた会報を届けた。

 後援会の髙舘徹会長(57)は「会費は飯塚選手の活躍を願って出されたもの。役員会で協議をした結果、地域の皆さんにお返しする、特に野球を通じた子どもたちの健全育成に寄与してほしいとの思いだった。野球協会に託して、子どもたちのために使ってもらえれば。第二、第三の飯塚選手が誕生するのを楽しみにしたい」と話し、目録を贈呈した。

 受け取った上越市野球協会の小日向俊郎会長(71)は「協会の中には学童や中体連、中学硬式チームなどが入っている。子どもたちの健全育成のために活用したい」と感謝を表した。

 後援会からは飯塚さんへ慰労・激励金を贈呈した。現在は球団のベースボールスクールコーチ(球団職員)に就任し、子どもたちの野球指導に当たっている。

◇会報最終号を配布 飯塚悟史選手後援会 独占インタビューなど掲載

  飯塚悟史選手後援会はこのほど、会報の最終号を作り、会員らに配布した。「ご声援ありがとうございました!」と明記し、本人への独占インタビュー記事やプロ野球全成績、過去のプレー写真、会員限定の動画メッセージのアクセスなどを掲載している。

会報の最終号

 インタビュー記事の中では、プロ野球生活で一番思い出に残っていることについて「初勝利は忘れられません。プロで1勝を挙げることがこんなにも大変だと思いましたし、1勝の重みが違う感じがしました」と答え、今後の子どもたちへの野球指導について「とても責任があり、やりがいのあること。将来のプロ野球選手を育てられるように、野球の楽しさを伝えられるように頑張ります」と話している。

© 株式会社上越タイムス社