2022年F1第1戦バーレーンGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2022年F1第1戦バーレーンGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、角田裕毅(アルファタウリ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、周冠宇(アルファロメオ)だ。

■アルファロメオ・F1チーム・オーレン
周冠宇 決勝=10位

2022年F1第1戦バーレーンGP 周冠宇(アルファロメオ)

 とてもうれしくて言葉が出てこない。今夜はいろいろな感情を抱えているが、最初に思ったのはチームのことだ。昨年の終わりの状態から今日の状態にするまでに、誰もが懸命に仕事をするのを見てきた。これは本当にすごいことだよ。

 僕の最大の夢はF1でレースをすること、そしてポイントを獲得することだったが、今夜そのふたつを達成した。他の19人のドライバーたちとレース前にグリッドに並ぶだけでもクレイジーだった。

 でもレース自体はとても激しかった。体力的にというよりは、精神的にね。スタートの時に問題があった。ターン1でマシンがアンチストールに入ってしまったんだ。

 その後、トップ10圏内に戻るためには特別なことをしなければならないと分かっていた。激しくプッシュし、バルテリに追いついたけれど、セーフティカーでまた順位を失い、その後10番手に戻った。ジェットコースターのようだったよ。

 今夜は持てる力をすべて出そうとした。このレースは僕と僕をサポートしてくれる人たち全員にとって大きな意味があったからだ。

 クールダウンラップはとても感動的だった。この結果を持ち帰るためにともに行ったすべての仕事について、チームとチームメイトのことを本当に誇りに思っている。

 今日という日を決して忘れないだろう。しばらくこの瞬間を楽しむよ。でもその後はジェッダに完全に集中する。さらに達成したいことがあるんだ。

■BWTアルピーヌF1チーム
フェルナンド・アロンソ 決勝=9位

2022年F1第1戦バーレーンGP フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)

 今シーズンの初レースで2ポイントを獲得できたことを喜んでいる。レースに臨むにあたって誰もが予想はしていたが、タイヤのデグラデーションがひどくて楽ではなかった。

 第1スティントではかなり防御し、激しくプッシュしたので、あまり理想的とは言えなかったかもしれない。新タイヤについては学び続けなければならない。これはシーズンを通して大きなトピックになるだろう。

 全体的に前よりオーバーテイクしやすくなったと思う。タイヤはすべて違うレベルにあるし、前方のマシンを追いかけやすくなった。

 来週のサウジアラビアでのレースでは、間違いなく違う挑戦が待ち受けているだろう。

■スクーデリア・アルファタウリ
角田裕毅 決勝=8位

2022年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ)

 スタートで順位をいくつか上げることができましたこともあり、今日のレースにはとても満足しています。終盤は少し運が味方してくれる形になりました。何台かにトラブルが起きたのです。とはいえ全体的に今日の展開には満足しています。

 中団上位でコンスタントに戦えるようになるためには、やるべきことがまだたくさん残っていますが、パフォーマンスを改善し続けるために、マシンを開発していけると確信しています。

 来週のレースに向けて、自分たちの主な限界が何なのかを探るため、今週末全体のデータを分析します。

■BWTアルピーヌF1チーム
エステバン・オコン 決勝=7位

2022年F1第1戦バーレーンGP エステバン・オコンとフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)

 今日の結果をとてもうれしく思っている。チームがダブルポイントを獲得し、素晴らしいシーズンスタートとなった。今日のペースは強力だった。すごいオーバーテイクも何度かあったし、チームは適切な戦略を実行した。

 ピットクルーにも特に感謝を伝えたい。今日何度も行われたピットストップは素晴らしかったよ。

 ミック(・シューマッハー)とのインシデントについては僕に非があり謝罪したいが、それを除けば自分のレースにかなり満足している。

 これからチームとデブリーフィングをする。今日のパフォーマンスにはポジティブな点があるし、来週が楽しみだ。前へ、そして上へと進むよ。

■アルファロメオ・F1チーム・オーレン
バルテリ・ボッタス 決勝=6位

2022年F1第1戦バーレーンGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 今夜の結果にはとても満足している。自分にとってもだけれど、チームにとって最も重要だったのは、2台がポイント圏内に入ったことだ。それに周は初レースでポイントを獲得したんだ。

 レースは順調に進んだけれど、スタートだけはよくなかった。ひどいホイールスピンを起こしてしまい、1周目はほぼなす術がなく、接触を避けることしかできなかった。でもその状況が落ち着くと、本当に良いペースを出せた。

 諦めずに優れた戦略を実行し、最後にはリカバリーすることができた。ラップごとに取り組んでいった。トップ10圏内に戻ることができるマシンだと分かっていたからね。

 シーズンの素晴らしいスタートになった。もちろん今も改善すべき点はあるけれど、まだ1年の最初のレースだ。

 僕らにとっての優先事項は信頼性だったけれど、2台のマシンが完走し、速さもあったのでうれしい。皆が良い仕事をしてくれた。僕たちは正しい方向に進んでいるよ。

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