沖縄のコロナ300人 前週比から増 県は連休影響を警戒(3月22日朝まとめ)

 沖縄県は21日、新たに10歳未満から90代の300人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週月曜日の262人を上回り、3日連続で前週の同じ曜日より増えた。県の糸数公医療技監は「3連休は会合がかなりたくさんあったため、今週は警戒を続けていく必要がある」と述べた。
▼【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
 療養者数は5052人で入院中は152人。

 糸数技監は高齢者のワクチン接種が進み、60歳以上の感染者の割合が低いことなどから、入院者数が低く抑えられていると指摘した。今後感染が拡大した場合は、高齢者と関係がある職業の人の感染や、施設内での集団感染に警戒が必要という。

 21日の新規感染者の年代別内訳は、10代が最も多い60人で、20代が58人、30代が49人、40代が47人などと続いた。

 推定感染経路は確定例との接触者が138人で、内訳は家庭内77人、友人・知人33人、職場内13人、飲食9人、施設内5人、その他1人。残り162人は調査中。

 多良間村で、21日までに20人の感染者が出ていることに関し、糸数技監は経路など詳しい情報はまだないとした上で「体調が悪い時は自宅にいて、高齢者などと接触しないようにしてほしい」と呼び掛けた。

 在沖米軍関係の新規感染者は20人だった。

 内訳はキャンプ・フォスター8人、嘉手納基地とキャンプ・ハンセンで各3人、キャンプ・コートニーとトリイ通信施設で各1人、不明(確認中含む)が4人。 (中村万里子) 
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