【MLB】大谷翔平、魔球スプリット投げずも3回途中5奪三振「感覚よく」 OP戦初登板一問一答

ロイヤルズ戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

オープン戦初登板で3回途中5K3安打1失点「テーマはとりあえず多くストライク投げること」

■エンゼルス ー ロイヤルズ(オープン戦・日本時間22日・テンピ)

【動画】浮き上がるような剛速球で空振り三振 大谷翔平のOP戦初登板映像

エンゼルスの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地で行われたロイヤルズとのオープン戦で今季初登板。2回1/3で5奪三振3安打1失点と好投した。球団関係者のスピードガンでは最速99マイル(約159.3キロ)を計測した。

3回1死から右中間三塁打と中前適時打で失点。それでも160キロに迫る剛速球を武器に無四球、5奪三振と攻めた。メジャー5年目で初の開幕投手へ順調な仕上がりを見せた。登板後に報道陣の取材に応じた。

――初登板だった。
「感覚よく投げられたので良かったかなと思います」

――制球はどうだったか。
「追い込むまでは特に良かったと思います。最後の2本のヒットはスライダーが真ん中に入ったので、そこら辺は実戦の感覚かなと思います」

――初登板のテーマは。
「テーマはとりあえず多くストライク投げること。それに対する打者の反応を確かめることかなと思います」

――全球種を投げたか。
「スプリットは投げてないです」

――なぜ投げなかったのか。
「優先する球ではないというか。あまり確かめる必要がない球なので」

――キャンプが短くなった。
「たぶん登板間隔が詰まってくると思うので。試合をこなすために。なので全体的な練習の量だったり、僕の場合は他に試合に出たりするので。その時の練習量を調整するのは大事かなと思います」

――中5日で回っていたが、中4日は可能なのか。
「どうなんですかね。中を空けて、球数をそれなりに多く投げるという調整もありますし、ある程度、球数を抑えて、中を短くして試合をこなす調整もあると思う。話しながら決めたいと思います」

短いキャンプ期間で調整「駆け足の中で焦らずにしっかりと調整したい」

――初登板の狙いは。
「楽しく投げられたので、そこは不安なくいけるというのは1つ良かったことですし、やりたいことをしっかり確認できたので、次の投球にしっかりつなげていきたいなと思います」

――最速159キロだった。
「どこで出ていたのか、ちょっと分からないので。走者を三塁に置いた時のカウント球は強めに投げましたけど、あっさり追い込んでから、決め球の甘さだったりとか、やっぱり隅っこに投げる、空振りを取るという作業は実戦のところかなと思うので。そこは甘いところがまだまだ実戦足りないのかなと思います」

――オープン戦は登板数が少ない。
「2登板になるか3登板になるかはちょっと分からないですけど、1回目にしては良かったなと思うので。クイックも比較的落ち着いて投げることができましたし、メカニック的にもあまり慌てることなく確認できたので。1回目にしては良かったなと思います」

――打撃の調整については。
「体はいいと思いますね。ただ、駆け足だなという印象はやっぱりみんなあると思うので。そこは落ち着いて、1日1日しっかり調整したいなと思います。駆け足の中で焦らずにしっかりと調整したいなと思います」

――鈴木誠也選手がカブスに入団した。
「同級生は少なくなったりとか、そういう年齢になってきているので、なおさら貴重ですし。同じアメリカでやる選手は彼しかいないので対戦したいなと思っています。ナ・リーグなので、あまり機会はないかもしれないですけど、チャンスがあれば、やってみたいなと思います」

オープン戦初戦で最速159キロも「そんなに思い切り投げているわけではない」

――チェンジアップは。
「チェは投げてないですね。チェなのかよく分からないので。自分でもよくわかっていないところなので。どれぐらいですかね。6、7球ですかね。ほとんど外れましたけどね。空振りを取ったのもありましたけど、そこら辺は毎年毎年アリゾナでチェンジアップとかスプリット系の落ちる球はなかなかコントロールしずらいところがあるので。そこは理解しておけば問題ないかなと思います」

――確かめたかった球種は。
「真っ直ぐが一番。あとはカット。あとはチェンジアップなのかスプリットなのか。中間球みたいな球だったと思います」

――99マイルは初回の最後の打者と2回の先頭打者を打ち取った球。力を入れてなくても投げられたか。
「そうですね。そんなに意識は。2ストライク後の三振を狙う球なので、多少力は入れますけど、そんなに思い切り投げているわけではないです」

――チェンジアップを取り入れる理由は。
「まぁチェンジアップではないので。去年は投げてましたね。後半は特に投げてはいたので。そんなカウントだったりとか、2ストライク後。使いたいようなカウントで投げてはいますね」

――楽しく不安なく。例年と感情の違いはあるか。
「いや、毎年そういうふうに入りたいと思っていますけど。もちろん手術があったりとか、痛いところがあったりとか。そうなってくると、なかなか試合には集中できなかったりするので、そういう意味ではいい試合になったなと思います」

――今後試したいテーマは。
「1球1球の確認が一番かなと思うので。さっきも言いましたけど、2ストライク後の球だったり、ピンポイントのもの。実戦の中で養っていくものをしっかりこなしていけたらと思っていますし、ランナーを背負ったシチュエーションもその通りかなと思います」(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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