参院選・長崎 「女性議員増、機運高める」 立憲民主党の泉代表が来県

白川氏(右)への支持を訴える泉代表=佐世保市本島町

 立憲民主党の泉健太代表は21日、長崎市内で取材に応じ、今夏の参院選長崎選挙区(改選数1)に出馬予定の党県連副代表、白川鮎美氏(42)について、「庶民性や親しみやすさを前面に出す。県を挙げて女性議員を増やそうという機運も高めたい」と述べた。県内全域の支援体制構築を急ぐ考えも示した。
 同選挙区では、自民党現職の金子原二郎農相(77)=2期目=が公認を辞退。同党県連は20日、後任候補に県連幹事長の山本啓介県議(46)=壱岐市区=を選出した。
 これに対し泉氏は「いわゆる派閥争い、県民不在の選定」と指摘した。2019年参院選で落選した後も地域回りを続けてきた白川氏を「地域の実情を(国政に)届けられる」と評価。重点的に力を入れる選挙区だと強調した。
 立民は18日、全国32の改選1人区の野党候補者調整に向け、共産、れいわ新選組、社民の3党と協議を始めることで合意した。
 このうち長崎選挙区は、共産党県委員会女性部長の安江綾子氏(45)が出馬を表明しているが、泉氏は「まずは(立民)県連の意向を聞いてから」と一本化に慎重な姿勢を示した。
 一方、21日に長崎市内で演説した共産の小池晃書記局長は取材に「(調整は)時期的に厳しいが、最後まで努力する」と述べた。
 国民民主党との協力について、泉氏は「長崎での関係はこれまでも良好。引き続き態勢づくりを協議したい」とした。
 泉氏は同日、就任後初めて来県し、長崎市内で連合長崎の髙藤義弘会長らと意見交換。白川氏と佐世保市のアーケードを歩き、支持を呼び掛けた。大村市内でも街頭演説した。


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