2019年9月の台風15号で被害を受けた横浜港・本牧ふ頭の「本牧海づり施設」(横浜市中区)で22日、海上に突き出た長さ約300メートルの「つり桟橋」の復旧工事が完了し、2年半ぶりに営業を全面再開した。
雨が降るあいにくの天候だったが、午前中だけで約50人が来場し、釣り糸をたらした。サバやアジを釣った東京都武蔵野市の朝倉勇さん(72)は「再開を待ちわびていた。つり桟橋は水深が深く、いろいろな魚が回遊するので釣果が期待できる」と話していた。
施設は台風15号の高波を受け、休憩所やトイレ、売店などを備える管理棟が大破。強風にあおられた貨物船の衝突により、桟橋が海底に沈んでいた。
20年1月、護岸部分に設けた長さ約600メートルの「護岸つり場」の営業を再開。ことし1月にはつり桟橋につながる長さ約100メートルの「渡り桟橋」が再設置され、ことし2月には管理棟が復旧していた。
同施設は1978年に横浜市が開設した国内最大級の有料海釣り施設。営業時間は午前6時~午後6時(4月からは午後7時)まで。