海軍道路の桜並木を伐採へ 横浜・山中市長「地域の財産、再生必要」 282本のうち226本

山中竹春市長(資料写真)

 横浜市の山中竹春市長は、上瀬谷通信施設跡地(同市瀬谷、旭区)を貫く市道「海軍道路」の桜並木について「多くの方々に愛される地域の貴重な財産」と述べ、道路を拡幅するために大部分を伐採するものの、桜の名所として再生させる考えを示した。

 海軍道路は、県道瀬谷柏尾線の市立瀬谷中学校から八王子街道(国道16号)までの約3キロ。

 市によると海軍道路全体で282本あるソメイヨシノのうち、通信施設内の道路北側に植えられている226本の大部分を伐採する。現在の片側1車線から同2車線に拡幅した後に、別の品種の桜に植え替える計画としている。住宅地と隣接する南側の桜並木については、今後検討する。

 海軍道路のソメイヨシノは樹齢50年以上が経過していることから、山中市長は「老朽化が進み再生が必要な時期にきており、道路の拡幅に際しては桜を伐採せざるを得ない」と説明。「海軍道路だけではなく新たにできる大規模な公園も含めた桜の名所作りをはじめ、“桜並木再生プロジェクト”としてさまざまな取り組みを地域住民と進めていきたい」と述べた。

 18日の市会予算特別委員会総合審査で、川口広氏(自民党・無所属の会)の質問に答えた。

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