ジャイアンツが大砲・ラフと契約延長 2年625万ドル+オプション

日本時間3月23日、ジャイアンツは昨季自己最高の成績を残したダリン・ラフと2年契約を結んだことを発表した。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、今回の2年契約には3年目の球団オプションが付属しており、契約総額は625万ドル。その内訳は、今季と来季の年俸が各300万ドル、2024年の球団オプションが350万ドル(バイアウト25万ドル)となっているようだ。現在35歳のラフは、2023年シーズン終了後にFAとなる予定だったため、オプションが行使されなかった場合、FA時期への影響はない。

ラフはフィリーズでプレーした2016年を最後にアメリカを離れ、2017年からの3年間は韓国プロ野球のサムスン・ライオンズでプレーしていた。韓国では3年連続100打点をマークするなど活躍したが、アメリカに戻ってきた2年前のスプリング・トレーニングではマイナー契約の招待選手という立場。そこからロースター入りを果たし、2020年は40試合でOPS.887、昨季は117試合でOPS.904としっかり結果を残し、35歳にして2年契約を勝ち取った。

今季のジャイアンツは、昨季の打線からバスター・ポージー(引退)とクリス・ブライアント(ロッキーズへ移籍)という右の強打者2人が抜けており、右のスラッガーとしてラフにかかる期待は大きい。メジャー復帰2年目の昨季は自己最多の117試合に出場し、打率.271、16本塁打、43打点、OPS.904を記録。特に左腕には9本塁打、OPS1.007と滅法強く、今季も左腕キラーとしての活躍が期待されている。

ゲーブ・キャプラー監督は、ラフについて「おそらく球団の外部からは過小評価されている選手だと思う。でも、球団内部の我々は、彼のことをしっかり評価している」とコメント。「(対左腕だけでなく)右腕に対しても多くの出場機会があると思う。彼は昨季、投手の左右に関係なく打てることを証明したからね」とレギュラーに近い形での起用も示唆した。

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