最終アタック中に赤旗終了。フェネストラズがトップで富士テストを締める【公式合同テスト2日目午後】

 3月23日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の第2回公式合同テスト2日目の走行が富士スピードウェイで行われ、引き続きドライコンディションで行われた午後のセッション4ではサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がトップタイムをマークし、2日間のテストを終えている。

 午後になって雲が広がった富士スピードウェイ。14時45分のセッション開始とともに、15台程度がコースに入っていく。なお、セッション4は初日朝の段階で前後15分ずつ延長されて2時間30分となっており、終了予定時刻は17時15分に設定されている。

 直前までスーパーフォーミュラ・ライツの走行も行われており、路面コンディションは午前中よりも良くなっているようで、各車はセッション序盤から午前中を上回るタイムを刻んでいった。

 まずは牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分21秒台に入れていく。続いて、21秒台に入れたフェネストラズが首位に、さらに笹原右京(TEAM MUGEN)も続く。フェネストラズはセッション開始10分ほどで、午前中の全体ベストタイムを超えてきた。

 このあとは牧野が再び首位を奪い返したのを皮切りに、平川亮(carenex TEAM IMPUL)、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、山下健太(KONDO RACING)と、じりじりとベストタイムの更新合戦が続き、1時間経過を前にしたところでジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が1分21秒418をマークしてトップに立った。

 この直後、佐藤蓮(TEAM GOH)がコカ・コーラコーナー入口でストップしたことにより、15時45分にセッションは赤旗中断に。車両回収の後、15時57分にセッション再開となった。

 再開後、フェネストラズがアレジを上回る1分21秒335を記録して首位に立ち、セッションは後半戦へ。

 16時15分すぎ、GRスープラコーナー立ち上がりで小林可夢偉(KCMG)がストップしたことにより、このセッション2度目の赤旗が提示された。

 再開後、宮田がタイムを詰め、2番手へと浮上。

 残り20分を切り、ニュータイヤでのアタックに入る陣営が出始める。松下信治(B-Max Racing Team)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)らが自己ベストを更新していくなか、残り16分で坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が1分21秒147まで縮め、トップに。関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)も0秒169差の2番手に浮上してくる。

 残り5分を切ってから最後のタイムアタック合戦が行われ、この時点でトップの坪井はセクター1、2とベスト表示も、タイム更新はならず。この間に宮田が再び2番手へとタイムを縮め、さらにはフェネストラズがただひとり1分20秒台に入れる1分20秒953を叩き出すと、首位へと浮上した。

 セッションは終了まで1分というところで、国本雄資(KCMG)がダンロップ・コーナーでストップ、赤旗により終了となった。タイミングモニター上のセクターベスト表示から類推するに、関口、山下、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)ら複数のドライバーが最後のアタック中であり、タイム更新の可能性があるなかでのセッション終了となってしまった。

 これによりこのセッション、ならびに2日間全体のトップタイムはフェネストラズのものに。以下このセッションでは、坪井、宮田、関口、野尻智紀(TEAM MUGEN)、アレジと続くトップ6のオーダーとなった。

 スーパーフォーミュラの開幕前のテストはこれにてすべて終了。開幕から2レース制となる2022年シーズンは、4月9日に第1戦、10日に第2戦が、富士スピードウェイを舞台に行われる。

2022スーパーフォーミュラ富士合同テスト 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ富士合同テスト 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
2022スーパーフォーミュラ富士合同テスト 大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2022スーパーフォーミュラ富士合同テスト 福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)
2022スーパーフォーミュラ富士合同テスト 松下信治(B-Max Racing Team)
2022スーパーフォーミュラ富士合同テスト 国本雄資(KCMG)

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