【スターダム】白川未奈インタビュー<第1弾>両国2連戦「このカードで組まれているのは悔しい」

女子プロレス・スターダムで大活躍中の”闘魂Hカップグラドル”白川未奈に3・26&27両国国技館大会が迫る中、プロレスに初めて出会った場所”両国”でインタビュー。

「アピール力は負ける気はしない」と豪語する自身の試合、注目の選手、注目のカード、人気ユニット『COSMIC ANGELS』の動向や、スターダム初参戦からを振り返り、さらには4・3立川で開幕する『CINDERELLA TOURNAMENT2021』に向けて、他ユニットの印象、自身の目指すものなどたっぷりと語ってもらった。

両国2連戦に向けて3回に分けてお届けするが、今回はインタビュー第1弾を掲載。(最後に写真ギャラリーあり)

――今日はプロレスTODAY“初代プ女子部長”であり、現在はスターダムで闘魂Hカップグラドルとして活躍中の白川未奈選手にスペシャルインタビューです。

白川:イェーイ。

――お久しぶりです。

白川:本当に深い深いご縁でありがとうございます。

――白川選手の活躍を見ていて、成長ぶりが凄い!スピードアップで駆け上がって行くのを見ていて本当に感動しています。

白川:うれしい。

――あの時、プロレス好きだと言っていた女の子が、本当にプロレスというリングに上って、今スターに駆け上っているなと。しかも生き生きしてやっている姿は見ていて本当に素晴らしいなと思いました。

白川:そうですね、楽しくやらせて頂いてます。

①ビッグマッチ両国国技館2連戦(初日)について

――そんな白川選手が3月26日、そして3月27日、両国国技館2連戦に挑むことになりました。まず初日の26日は6人タッグ・ガントレットマッチで、4チームによる勝ち抜き戦です。白川選手は月山選手と向後選手と組んで出場しますが、心境はいかがですか?

<3月26日(土)両国>
▼第2試合 6人タッグ・ガントレットマッチ
ひめか&なつぽい&桜井まい(Donna del Mondo)
vs
白川未奈&月山和香&向後桃(COSMIC ANGELS)
vs
鹿島沙希&フキゲンです★&琉悪夏(大江戸隊)
vs
AZM&レディ・C&X(Queen’s Quest)
※4チームによる勝ち抜き戦

白川:まずカードが普通におかしい。向後さん、コズエンじゃないし。

――そうですね。

白川:まず前提として3月26日、27日、両国で自分がこの多人数出場のカードにいることがまず自分的には不本意。これはすごく悔しかった。それがまず根底にありますね。そのなかで向後桃というSTARSの子とやるわけですけど。向後桃選手がスターダムに来た時に、すぐTwitterをフォローしてくれたんです。でも、私、何も知らない人のことって、基本的にフォローを返したくなくて。得体のしれない人だったから。ちょっと私、とにかくその人をよく知るまではあまり近付きたくないし。

――白川選手は警戒心が強い?

白川:誰とも仲良くできるんですけど、いろいろ人生で騙されたり、そういう経験があるから、すぐには信用できないという性格があるので。ちょっと距離を置いて「向後さん、フォローしてくれたんだな。でも、絡みないし」。でも、この間、初めてちゃんと闘って、3WAYマッチなんですけど。それでマジメにプロレス取り組んでるんだな、というのを知って、やっとフォローを返したんです。

――そこからやっと返したんですね。

白川:やっとね、そう。でも、こういうふうにユニットをまたいで組んだりすると、いがみ合ったり、うまくいかなかったり、よくあるじゃないですか。誤爆しちゃったりとか。それはちょっと避けたいなと。これって私のチームをまとめる力が試されるので。他のひめか、ナツコ、桜井も勢いがあるし。鹿島、フキゲン、琉悪夏の大江戸隊はうまいし。Xって発表されましたっけ?

――まだ発表されてないですね。

白川:特にどこに勝ちたいとかはないけど、勝ち抜き戦って初めてなので。

――体力的なものも試されるな、というのはありますね。

白川:体力面だと月山がすごく心配なんですけど。

――キャリア的にも向後選手も含めて、白川選手がリーダーになって引っ張っていく力が試される試合になりますね。

白川:そう。でも、私が10人いる中で勝っているのは、このカードで組まれているのは悔しいと思っているのは、多分、私が一番強い。そういう気概を他の選手には感じない。だから、こんなところでうずうずしている場合じゃないんだぞ精神は、多分一番強い、私は。

――記者会見の後、向後選手含めて何か3人で話はありましたか?

白川:この間、試合(3・13後楽園)を向後桃とした時にも、向後桃がどんな技をどのタイミングで使うか、闘って身をもってわかったし。私もすごく角度を強めのインプラントDDTで最後、彼女から取ったし。お互い体を張って、相手とわかりあった。向後桃のドロップキック、あの子も動いたりする。器用な技をしようとするんですけど、正直、威力が弱かった、闘った時に。だから、そのへんを月山と含めて、本当に合同練習や作戦会議をしてから試合に臨もうと思っています。

――いいですね。最終的には勝ちにはこだわっていくと?

白川:はい、もちろん。結局、その中でいい動きをしたとしても、勝たないと人の記憶にガッチリ残らないんですよね。それがわかっているから、勝ちにはこだわりたい。

――入場は3人でダンスとか、考えているんですか?

白川:どうします?どうしようかなと思ってて。

――せっかく両国なので、白川未奈をアピールするには、入場時のインパクト。これはぜひファンとして求めているんじゃないかと思います。

白川:コズエンダンスとちょっと違ったものを作り上げられればいいかな。

――白川選手、自身のダンスは?

白川:全然別にできます。それはできる。コズエン3人だとシュッとカッコよく踊れるけど、向後桃も月山和香もアクトレス時代にダンスの最底辺を争ったらしいですね。向後桃がツイートしてました笑 だから、不安だから、それを踏まえた上の振り付けを考えようかな。

――あれで行きましょう、サンバ!

白川:おっPサンバですね?横でサンバを務めてくれれば、こうやって(サンバの動きをしながら)くれれば大丈夫かな。この3人で登場するのもないし。普通に立ってポーズもつまらないから、何かはしようと思ってます。

――いいですね。レア感のあるような特別な入場シーンになりそうですね。

白川:そうですね、はい。

――3月26日、楽しみにしています。

白川:ありがとうございます。

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②ビッグマッチ両国国技館2連戦(二日目)について

<3月27日(日)両国>

▼第0試合バウト2 シンデレラ・ランブル
ウナギ・サヤカ、白川未奈、レディ・C、天咲光由、鹿島沙希、琉悪夏、飯田沙耶、向後桃、月山和香、稲葉ともか、Aoi、梅咲遥、ななみ、Maria、宝山愛、駿河メイ、水森由菜、他数名

――そして翌3月27日、こちらはシンデレラ・ランブルということで。かなり多いですね。

白川:他多数だから、数名まだ出るかもしれないです。

――20人前後が参加する形のランブルになるんですが、入場順も試合の肝にもなってきますね。

白川:そう、まだ知らないから。

――ランブル戦は白川選手自身はどうですか。ワクワク感とか、こういうふうにやっていこうとか?

白川:去年かな。3月3日の日本武道館が復帰戦だったんですね。鼻を折ってて。あの時はやっと出れたのもあって。やっぱり、ランブルは楽しい。楽しいし、あとは自分をアピールできる試合という感じですね。今回は他団体の選手もたくさんいて。じっくりは絡めないんですよ、絶対、一人ひとり。

――1アクション、2アクションくらいの絡みになりそうですね。

白川:そう。去年、私、最後、ウナギ、白川、ゆずポンさんになって。それで私が脱落し、ゆずポンさんを落として、ウナギが優勝みたいな。あれは悔しかったですね。

――グラビアの道を切り拓いたゆずポン(愛川ゆず季)との対戦はいかがでした?

白川:ゆずポンさんには尊敬があるから、時空を超えてじゃないですけど、闘えるなんて思ってなかった。だから、ちょっとうれしいなと思ってたのが、自分がゆずポンに負けた最大の敗因だと思う。そんなこと言ってないで潰すべきだったなと。

――僕はラスト3人に残った時、白川選手は今来てるなと思いましたね。

白川:うれしい(笑)。

――最後まで残って優勝争いが出来る存在になっているのを踏まえて、実力と人気ともに上がってきているんだなって思いました。

白川:うれしいな。

――その頃から考えると今の白川選手の飛躍というのは、本当にシングルプレーヤーとしても目覚ましい活躍をしているし、特に見せ方が本当に幅が広いレスラーになってきたなと思いますね。

白川:プロレスラーとして、このランブルというのは、プロレスの打撃が強いとか、身体能力が高いとかだけじゃ、このランブルは生き残れないし。ただ、マジメに闘うだけじゃ、絶対にこんな人数いて、ガチャガチャで。あれってカメラで追っていたら、まだ何かやっているなとわかるけど、会場で見てたら、あんなにいたらもう何をやってるかわからないですよ。だから、これはアピール力が大事、正直。

――確かに。アピール力で言うと……

白川:負ける気はしない。ゆなもん(水森由菜)さんもパイナップルヤッホーを歌ってて。パイナップルヤッホーのソングはすごくいいけど、ちょっと私とは笑いの観点が違うかなと笑

――感じたんですね。

白川:だけど、他団体の会見に来て、爪痕を残そうという意思はレスラーとしてカッコいいなと思いました。彼女はね。

③ビッグマッチ両国国技館2連戦(注目している選手)について

――注目すべき要注意人物はいますか?

白川:私が注目しているのは、稲葉ともか選手と、梅咲遥選手、駿河メイ選手かな。

――稲葉選手はどんなところが気になりますか?

白川:稲葉選手は、この間、若手主体興行のNEW BLOODを見て。興行の中で一番印象に残った選手だった、私の中で。

――どういうところが?

白川:入場からチョイスする技、見せ方、すべて一貫して自分の色をちゃんとキープしていて。例えば、空手をやっているというのを入場だけ空手やるけど、試合はちょっとその色が薄れちゃった、という選手はいるじゃないですか。でも、ずっとそれが最後までキープされていて。試合を見ていて、試合の間の取り方とか、相手の攻め方は「私だったらこうするな」と思うところはいっぱいあったけど、自分の色を入場から最後まで一貫して出すという点では、ずば抜けていた気がした。それはTAKAみちのくさんの教え子だなって。私もプロレス見てたじゃないですか。TAKA選手は今、ニュージャパン・カップも出場されたじゃないですか。CIMA選手とやっていましたよね。そういうところも見ていたし。TAKA選手って、技の組み立て方も的確。そのなかにも絶対、TAKAみちの色を忘れない。そういうのをきちんと受け継いでいるから、すごく師弟関係、師弟愛じゃないけど、それがすごいんだなって。普通にJTOすごいなと思いました。

――稲葉選手は女子のランキング1位にもなっていましたからね。

白川:女子のランキング?

――JTOの女子のランキングです。ランキング制度を取っていて。男子の方はベルトが新設されたんですけど、女子はランキング戦があって1位にもなっていましたね。梅咲選手はどうですか?

白川:梅咲選手は気が強い。とにかく気が強い。試合で目立つ技はそんなにするタイプの方じゃないと思うんですけど。とにかく気の強さが出ていましたね、試合中。

――この間もNEW BLOOD(3・11品川)のキッド選手とタッグ対戦していましたね。

白川:キッド選手も気が強いんですよ、めちゃくちゃ。それに負けていないぐらいの迫力があったから、めちゃくちゃ気が強いなと思って。かつ私は後楽園の60周年興行で闘うんです。門倉凛選手&梅咲選手。だから、気の強さの面でも負ける気もしないんで(笑)。気の強さだけでここまで来たから、私も。それがちょっと楽しみだな。

――ぶつかり合いが楽しみですね。駿河メイ選手は?

白川:AEWに上がっていて。まずチョコプロでマットだけの試合。それってお客様を楽しませることを一番大事にしていると思うんですよ、おそらく。小さいからこそ。お客様を楽しませるのって、ランブルではめちゃくちゃ大事。それがプラスに働いたりするじゃないですか。だから、すごくランブル戦が強いんじゃないかなというイメージです、駿河メイ選手は。

――駿河メイ選手は観客との一体感を演出したり、お客さんを一緒に沸かせる技量を持っているんですよね。

白川:そうそう。お客さんの心を引っ張るというのが、一番大事だなと私はプロレスラーになってから、すごく思って。お客さんを置いていく試合はしちゃダメだから。そういう面で、マットプロレスで培ったもの。小さい会場でお客さんと密になってプロレスをしている人は、こういう楽しませる試合はすごく強いはずという読み。

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④ビッグマッチ両国国技館2連戦(昨年3・3日本武道館覇者:ウナギ・サヤカ選手)について

――ちなみに昨年3・3日本武道館の覇者ウナギ・サヤカ選手に対する意識はいかがですか?

白川:ウナギと最後まで残りたいという気持ちはあるから。うちらもだいぶタッグとして、いろんなお互いのリズムもわかっているから。そこはちょっと協力して、最後まで頑張ろうよという感じです。

――最後になったらもうわからない。

白川:わからないよって(笑)。そんな感じです。

――3月の両国決戦は白川選手の動きを注視したいなと思っています。

白川:ありがとうございます。

⑤ビッグマッチ両国国技館2連戦(注目カード)について

――3月26日、27日で白川選手自身が他の部分で注目している試合はありますか?

●中野&ウナギは岩谷&KAIRIと対戦(26日)

白川:でも、やっぱりこれですね。中野&ウナギvs岩谷&KAIRI。これは注目しています。

――KAIRI選手復帰1発目の試合だし。僕ら取材班もKAIRI選手を取材してきました。今回の日本の復帰戦に向けては、宝城カイリ、そしてカイリ・セイン、そして今度のKAIRIという。名前を変えるだけじゃなくて、自分自身のスタンスも燃え上がって変えていくために名前を変えていると思うので。そういう部分は私たちも楽しみです。白川選手はどういう見方で楽しみにしていますか?

白川:やっぱり、ここは中野&白川にならなきゃいけなかったところだと思うから、まずそこで悔しい、私は。だから、これはたむ&ウナギ勝てよとも思ってないし。岩谷&KAIRI勝てよとも思ってないし。冷静に見てる感じです。

――どのような決着になるんだろうという目線で、それを踏まえて自分自身も今後どう絡んでいくか、というのもありますよね。

白川:そうです。でも、KAIRI選手がTwitterか何かで、KAIRIとして戻ってくる前に見に来てくれた時も、ずっと私の闘っている時の目が好きと言ってくれていて。殺気が出てると言って下さって。殺気って、出そうと思って出せるものじゃないから、「あれは本当に白川ちゃんのいいところだと思う」と言ってくれていたんですよ、昔。だから、その目を身近で見てもらうためにも、闘いたいという思いはあります。

――特に海外でやっていた時のカイリ・セイン時代はベビーフェイスもやったし、ヒールもやったし。今回はどんな感じで来るのかなと。

白川:確かに。今までの感じで変えてくるかもしれないですね。

――第3のKAIRIという今までと違う一面を見せてくれるんじゃないかなと思っていますね。ちなみに翌日の試合のワンダー戦はいかがですか?

●中野は26日の上谷vs林下の勝者とワンダー戦(27日)

白川:私の中でも中野たむって、白いベルトのチャンピオンというイメージで。

――上谷vs林下の勝者とワンダー戦ですが、最後に誰がベルトを持っているのかわからない。林下詩美は赤のチャンピオンとして、だいぶキャリアの重みが出てきているので。上谷選手も勢いがものすごくあるので。

白川:わからないですね。注目はすごくしてる。ワンダー、白いベルトに関しては注目してるけど、誰が勝つとかが全然わからなくて。不思議なことに、めちゃくちゃ白いベルトって、中野たむのベルトというイメージがあったんですよ、私の中で。

――そうですね。

白川:でも、それが上谷が持ったら、上谷のベルトにもうすでになってるんですよね。

――持つ人によって変わる。

白川:本当に変わる。白いベルトは持つ人の色が本当につくなと思っていて。正直、少し前だったら、絶対たむ勝つよと思ってたけど。今の上谷と中野たむがやったらわからないなと思ってる。これも冷静に見てる。

――ちなみに白川選手自身は、赤と白だったら、どっちのベルトが欲しいですか?

白川:白です。白は絶対に欲しい。白いベルト。それは中野たむと闘ってから、中野たむと闘うまでも白のベルトは求めて目指していたけど。たむとワンダー戦をしてから、絶対このベルトは欲しいと決めましたね。

――27日が終わった時に誰がチャンピオンになっているかによって、白川選手自身も気持ちの変化がもしかしたらあるかもしれません。楽しみにしたいと思います。

白川:はい。

第2弾ではCOSMIC ANGELSの動向やスターダム初参戦からをたっぷりと振り返り、第3弾では4・3立川で開幕する『CINDERELLA TOURNAMENT2022』、他のユニットについて、自身が目指すものなどを近日公開予定!

▼インタビュー

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▼LECクリンぱっ!Presents
STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~
日時:2022年3月26日(土)開場16:00試合開始 17:00
会場:東京・両国国技館

▼LECクリンぱっ!Presents
STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Top~
日時:2022年3月27日(日)開場13:00試合開始 14:00
会場:東京・両国国技館

▼各大会情報は公式サイトにて

<インタビュアー>

プロレスTODAY総監督 山口義徳

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