最大震度6強から1週間 宮城県で82億4000万円被害 痕跡今なお深く

福島県沖を震源とする最大震度6強の地震から23日で1週間です。地震の爪痕は今なお深く残っています。

23日正午時点で約82億4000万円の被害が確認されています。

宮城県によりますと16日に発生した地震で、23日正午の時点で登米市と七ケ浜町で計2人が死亡し、99人がけがをしました。

これまでに確認された住宅被害は、578棟に上っています。

各市町村での調査は継続中で、被害件数は更に増える可能性があります。

佐藤健二カメラマン「東北新幹線の脱線した現場では、23日も新幹線の車体を切り離す作業が行われています」

東北新幹線は、白石市内を走行していた下り列車が脱線し、現在、福島県の郡山駅と岩手県の一ノ関駅の間で今も不通となっています。

JRによりますと、脱線した16両のうちきのうまでに5両を線路に戻したということです。

一部の車両は、線路に戻すのにクレーン車が必要になる見込みで、すべての車両を線路に戻すには、あと10日ほどかかる見通しということです。

東北新幹線は来月2日ごろに郡山ー福島間で、来月4日ごろに仙台ー一ノ関間で、そして来月20日前後には全線で運転再開を目指しています。

佐藤健二カメラマン「地震で傾いた騎馬像です。現在は白いシートが張られ足場が組まれ復旧作業の準備が行われています」

仙台城跡では、伊達政宗公の騎馬像が地震の影響で傾いていて、仙台市は専門家にどのような修復が可能なのか調査してもらうことを検討しています。

また、石垣は2カ所で計28メートルに渡って崩れ落ちたほか、石垣が前にせり出したり亀裂が入ったりしている箇所が確認されたということです。

23日正午時点で、県のまとめでは約82億4000万円の被害が確認されています。

漁港施設への被害は62カ所で約20億7000万円、道路施設は263カ所で、約12億4300万円、港湾施設は48カ所で約12億1300万円などとなっています。

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