横浜市の神部浩文化観光局長は、このほど行われた市会市民・文化観光・消防委員会で、改修工事のため休館している「横浜マリンタワー」(横浜市中区)が、今夏に再開する見込みであることを報告した。
マリンタワーは経年劣化が目立ってきたことから、2019年4月に休業し、市が塗装や空調設備などの改修工事を進めてきた。市の工事は今年3月末に完了し、4月から運営事業者による内装工事が始まるという。
今回の改修では、敷地と低層階の壁面を緑化して山下公園とのつながりを持たせるほか、展望フロアでプロジェクションマッピングを行う。改修前と同様に、ホールはコンベンションや婚礼に活用でき、地元食材を生かしたレストランやバーも営業する。観光客の回遊を意識し、観光情報の発信も強化する予定だ。
当初は今春としていた再開予定が遅れることについて、市の担当者は「運営事業者がコロナの影響を踏まえて事業収支を見直す必要があったため」と説明している。