サイバー攻撃が急増…今すぐできる防衛手段、最も注意すべきものは?

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。「FLAG NEWS」のコーナーでは、“企業へのサイバー攻撃”について取り上げました。

◆サイバー攻撃がこの1ヵ月で急増

帝国データバンクの調査によると、企業に対するサイバー攻撃がこの1ヵ月で急増。2月24日にロシアがウクライナに侵攻して以降、不正メールの受信が増えた企業が目立っているということです。

サイバー攻撃はコンピューターウイルスへの感染を狙った不正メールを使うことが多く、調査によると「不正メールを追跡したらロシアからだった」という回答も。帝国データバンクは、「サイバー保険のような被害発生への備えも必要になる」と指摘しています。

◆不正メールに注意…開く前にメールアドレスの確認を

このニュースに敏感に反応していたのは、microverse株式会社 CEOの渋谷啓太さん。「僕は事業としてNFTという資産性のあるデータを扱っており、それが一度流出してしまうと国の規制が厳しくなり、ビジネス上でも厳しくなる」と懸念。

また、ロシアとの関係については「因果関係が明確でないので発言が難しいが」と前置きしつつ、「ロシアで外貨の獲得が困難になっているなか、暗号資産やNFTといった領域は狙われやすいので、事業者としては気をつけなければならない」と危機感を募らせます。

では、いかに防衛すべきか。渋谷さんは、オフライン・オンラインの管理とともに、サイバー攻撃の種類のなかでもメールを使ったものが多いことから「従業員を含めてどこからのメールかメールアドレスをきちんと確認し、不要なメールは開かない。そして、ソフトウェアのダウンロードも適宜選択しながら行うことが大事」と声高に訴えます。

各所注意喚起しているにも関わらず被害がなくならないのは、渋谷さん曰く、不正メールのアドレスの巧妙さゆえ。パッと見では本物と区別がつかないようなアドレスの場合も多く、渋谷さんでも気づくのが難しいとも。さまざまなセキュリティサービスがあるものの、最終的には個人の裁量に委ねる部分が大きいため「それぞれ水際対策が必要」と渋谷さん。

悪質な例として、世界的に有名な「OpenSea」というNFTサイトの本物さながらの偽サイトが立ち上がり、それがGoogleの検索広告のトップに表示されていたことがあったといいます。

渋谷さんは「もしもこうした偽サイトに暗号資産を管理するアプリなどをリンクさせてしまうと、資産が流出してしまう危険性もあり、今、世の中は本当に危ない」と案じていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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