ブルージェイズがガードナーに興味 本人はヤンキース残留を希望

「ニュースデー」のエリック・ボーランド記者によると、ブルージェイズなど複数の球団がヤンキースからFAとなっている38歳のベテラン外野手ブレット・ガードナーの獲得に興味を示しているようだ。ただし、ガードナー自身はヤンキースとの再契約を希望しており、ヤンキースからオファーが届くのを待ち続けている模様。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者も同様の内容を伝えており、ガードナーがヤンキース以外の球団と契約する可能性を疑問視する関係者もいるという。

2005年ドラフト3巡目指名でヤンキースに入団して以来、ヤンキース一筋のプロ野球選手生活を過ごしてきたガードナーは、2019年オフに初めてFAとなり、その後は毎年ヤンキースと1年契約を結んできた。正中堅手アーロン・ヒックスの故障などもあり、短縮シーズンの2020年は49試合、昨季は140試合とレギュラーに近い出場機会を得たが、打率は2年連続で2割2分台に低迷。2011年に盗塁王を獲得したスピードや2016年にゴールドグラブ賞を受賞した守備力にも衰えが見え始めている。

とはいえ、まだセンターを平均に近いレベルで守るだけの力は残されており、四球率は2年連続で13%以上とハイレベルな選球眼も健在。名門ヤンキースで長年プレーしてきた経験値も含め、外野の控え要員として興味を示す球団が多数存在するのも理解できる。ガードナーがヤンキースにこだわらなければ現役続行は可能な状況であり、あとはガードナーの決断次第ということになる。

ヤンキースは左翼ジョーイ・ギャロ、中堅ヒックス、右翼アーロン・ジャッジで外野のレギュラーが固まっており、DHのジャンカルロ・スタントンも外野手。控えにはティム・ロカストロを呼び戻しており、ガードナーを必要としないのが実情だ。このままヤンキース愛を貫き、現役引退という選択をするのか。あるいは、他球団で現役を続行するのか。ガードナーはどんな決断を下すのだろうか。

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