朝鮮で田植えの季節になると、まず平安南道の院和協同農場が紹介されるのが定番になっている。いつも成果をあげる農場として黄海北道の嵋谷、黄海南道の三支江、咸鏡南道の東峰などの協同農場の名前をよく聞く。
最近は国内でもあまり知られていなかった2つの農場がメディアによく取り上げられている。黄海南道の道南協同農場第12作業班と咸鏡南道の上中協同農場だ。
金正恩総書記が朝鮮農業勤労者同盟第9回大会(1月末)参加者に送った書簡で、昨年度の穀物生産計画を超過遂行したこれら農場から愛国米が献納されてきたことに言及したことから有名になった。
前者については年始に国内メディアが紹介。ここ10年間、コメの収穫が1町歩(約1ヘクタール)当たり5トンを超えることがなかった農場が、昨年3トン増を達成したという。
後者については労働新聞15日付が伝えた。
新たに管理委員長が赴任してきた7年前から土地改良や水路建設などに努めコツコツと実績を上げ、砂利が多く1町歩当たり2トンも収穫できなかった土地で8トンを超す成果もあった。昨年は国家穀物生産計画の137%を達成し、愛国米を捧げることを決めたという。
最近、耳慣れない地名が国内報道によくあがる。巨大温室農場が建設される咸鏡南道連浦地区や新たな基準となる工業団地建設が進む江原道金化郡など、国内の人も地図を開いて調べたという。
各地で開発と発展が活発に進んでいるあかしでもある。