2019年9月の京急衝突・脱線事故 横浜地検、電車の男性運転士を不起訴処分に

大型トラックと衝突し、脱線した京浜急行電鉄の車両

 横浜市神奈川区の京急線の踏切で2019年9月、快特電車と大型トラックが衝突してトラック運転手が死亡、乗客ら31人が負傷した事故で、横浜地検は24日、業務上過失致死傷と業務上過失往来危険の疑いで書類送検された電車の男性運転士(30)を不起訴(起訴猶予)処分とした。

 池田宏行交通部長は「運転士の過失の程度は比較的軽微と判断した」と不起訴と結論付けた理由を説明。「運転士が信号に気付けなかった事情や、気付いてから対応するまでの時間なども踏まえて捜査した。乗客のけがの程度や、亡くなったトラック運転手の落ち度なども考慮し、慎重に検討した」と述べた。

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