ボンネットバスが目印?!祖谷の隠れ家的居酒屋 おのみ屋 パート3 

「祖谷のかずら橋」徳島県三好市にある日本三大秘境の一つ、「祖谷」で多くの人々が訪れる歴史ある観光スポットである。周辺には主に旅行者向けのお店がある中で、観光客向けだけではない、地元の若者が集まる居酒屋がある。この特集では、この特集ではこの隠れ家的なお店を紹介していく。

【前回までの記事はこちら】
>>ボンネットバスがある居酒屋?!祖谷の隠れ家的居酒屋 おのみ屋パート1
>>絶品!祖谷産の食材を使った自慢の料理 祖谷の隠れ家的居酒屋 おのみ屋パート2

祖谷で暮らす人々の世代をこえた地元の繋がり

しばらくすると、「おのみ屋」に人が増えてきた。狭くならない様に、ふすまが全開にされたお座敷の方へ移動する。

時々笑いながら、暮らしや仕事の事など情報交換をしている地元の若い世代。その中に数人混じる年上の常連さんも、やはり冗談を交えながらアドバイスなどしていて、和気あいあいとしている。

同業者でも助け合って、地元のお互いの仕事を高めあうような理想の関係が見て取れる。

祖谷は高齢の方々が多くて静かなイメージがあるだろうが、若い世代はなかなか情熱的だ。

秘境の居酒屋は国籍も越える

そして、この晩は台湾の方もいた。仕事で来日したが、ここ2年は国に帰れていないという。「でも、来たのが祖谷で良かった。みんな本当によくしてくれて、ここは第二の故郷。」と流暢な祖谷弁で言うと、続けて台湾の家族ことなど話してくれた。

飛び入りキムチ!?手作り料理の差し入れもあるアットホームな雰囲気

そして最後に居酒屋にやってきた地元の女性。なんと、大きな漬物の容器をお店に持ち込みだ。10種類以上のスパイスの入ったという特製キムチ。さっそくお店の人を含めて全員でいただいた。複雑な旨味がある。

そして「辛めだな」「みんなに頼まれたから作ったのに。私は食べないし。」「食べないの?」と会話が続き、笑いが起こる。自分ではあまり食べないのに友人たちにリクエストされて作ってきたという。自由な居酒屋で微笑ましい。

居酒屋を越えたコミュニケーションの場。気持ちのよりどころ。「おのみ屋」は祖谷で暮らす人々にとって生活の大事な一部のようだ。

※国や県の緊急事態宣言を受けて、もしくは自粛などにより、時間短縮営業や休みの場合もあり
※送迎サービスは要予約・有料 不可の場合もあり

かずら橋タクシー

(取材・文: ショーン ラムジー)

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