日本ハム・宮西尚生にかかる「史上初」の期待 パで今季達成が予想される投手記録

日本ハム・宮西尚生【写真:町田利衣】

すでに史上最多、我が道を行く日本ハム宮西のホールド記録

プロ野球の世界においては、毎年さまざまな記録が達成される。きょう25日に開幕する2022年シーズンにおいても、史上初や過去数人しか達成者がいないなど、バラエティ豊かな記録の達成が見られそうだ。今回は、2022年のパ・リーグで達成される可能性がある投手記録を見ていきたい。

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日本ハムの宮西尚生投手は、史上8人目の通算800試合登板まで残り14試合。今季はプロ入りから15年連続50試合登板というNPB最長タイ記録に挑む宮西投手にとって、この数字も通過点と言えるか。また、前人未到の通算400ホールドにも残り27まで迫っており、好調を維持してセットアッパーに返り咲くことができれば、今季中に達成の可能性もありそうだ。

また、平野佳寿投手(オリックス)、益田直也投手(ロッテ)、増田達至投手(西武)という実績ある救援投手が、揃って複数の節目を迎えるかもしれない。益田と平野の通算600試合登板は達成が濃厚で、両投手は過去2人しか達成者のいない「通算150ホールド&150セーブ」にも迫っている。昨季は延長戦がなかったため抑えにホールドがつくケースがほぼなかったが、今季は延長戦が復活するため、同年に2人揃っての偉業が達成される可能性もある。

増田も不振に陥った昨季からの復調を果たせば、150セーブ、100ホールド、通算500試合登板のいずれも十分に達成可能な数字と言えよう。そして中日からソフトバンクへFA移籍した又吉克樹投手も、通算150ホールドまであと7。新天地でセットアッパーの座をつかめば、早い段階での達成も見えてきそうだ。

その一方で、松井裕樹投手の200セーブ、森唯斗投手の150セーブ、リバン・モイネロ投手の150ホールドと、ハードルがやや高い記録も存在する。とはいえ各投手の能力を考えると、故障などで戦列を離れさえなければ、今季中の達成も十分可能だろう。

楽天の三本柱に加え、2人の大ベテランにも大台到達のチャンスが

先発投手の中では、楽天を支える3人の主力投手が、揃って節目の記録に近づいている。岸孝之投手は150勝、2000奪三振が見えてきた。昨季の数字を考えれば、今季中に達成される可能性は決して低くないだろう。また、則本昂大投手の100勝と1500投球回はいずれも達成まで残りわずかで、シーズン前半での到達も現実的と言えそうだ。

田中将大投手は奇しくも則本と同じシーズンにNPB通算1500投球回を達成する可能性が高いが、1500奪三振に関しては昨季以上の数字が求められる。とはいえ、本来の奪三振力を考えれば十二分に達成は可能なだけに、復帰2年目での本領発揮に期待したいところだ。

また、41歳の和田毅投手(ソフトバンク)が150勝まで残り7、39歳の内海哲也投手(西武)が2000投球回まで残り5と、大ベテラン2人も節目の記録まであとわずか。今季も一軍で出場機会を確保し、記録の面でもまた一つ、球界に大きな足跡を残してほしいところだ。

【表】史上初も可能性あり? パ・リーグの投手が達成可能な記録と昨季の実績

【表】史上初も可能性あり? パ・リーグの投手が達成可能な記録と昨季の実績【提供:パーソル パ・リーグTV】 signature

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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