【スターダム】白川未奈インタビュー<第3弾>「今の私は強さの象徴になりたい!」

女子プロレス・スターダムで大活躍中の”闘魂Hカップグラドル”白川未奈に、3・26&27両国国技館大会へ向けてプロレスに初めて出会った場所”両国”でのインタビュー第3弾!

最後となる今回は、4・3立川で開幕する『CINDERELLA TOURNAMENT2022』、他ユニットについて、SNSのフォロワーがスターダムでもトップクラスであるが発信の際に気を付けている点、自身の目指すものなどを語っている。(最後にフォトギャラリーあり)

①『CINDERELLA TOURNAMENT2022』は最多の30選手が出場。 1回戦はvs MIRAI

――4・3立川で開幕する『CINDERELLA TOURNAMENT』も近づいてます。2022年は30選手がエントリーされています。

白川:多いですね。

©スターダム

――30選手は多いですね。なおかつ1回戦はMIRAI選手ですが、このあたりはいかがですか?

白川:MIRAIとシングルやりたかったから、うれしいですね。前の団体の時はわりと一緒に組んで、みなとみらいというタッグを。前の団体はタッグ、チーム名はあまりなかったけど、うちら何か一緒にやりたいねとなって、付けたタッグ名で。MIRAIはすごく可愛い後輩で、ご飯連れていってあげたりもしたし、本当に素朴な子、プロレス大好き、魂込めてみたいな。すごく私は可愛いなと思っていたので。その子が来て、コズエンを選ばずDDMに行ったのは、ちょっと寂しかった気持ちもあるし。でも、私はコズエンにいて成功しているのをわからせるためには、シングルで闘って、わからせないといけないなとは思っていて。ただ、4・3立川の『CINDERELLA TOURNAMENT』は1日に16試合あるじゃないですか。それも考えてて。1日16試合って、普通に試合して、印象に残るのかどうか、今考えていて。何か必要かなみたいなのを、ちょっと考えています。

――その考えは大事ですよね。試合でどのようにイメージ付けるのかというインパクト。

白川:16試合ですからね。勝ち負けももちろん大事だけど、それ以上にお客さんが試合の全興行が終わった後に、どの試合が面白かったって、パッと出る試合じゃなきゃいけないと思ってるんですよ、毎回。そうなった時に、皆いい試合をするんですよね、絶対、スターダムの選手って。しかもシングル。だって、私とMIRAIも因縁もあるけど、林下詩美と中野たむだってあるし。そういう試合の内容も勝負だし、インパクトも勝負だから。もう今からいろいろ作戦を考えています。

――トーナメントだからこそ、短時間決着や、短い中でもインパクトを残す。両者が潰れていかないような勝ち方にもこだわらないといけないだろうし。ちょっと秘策あり、ということですね。

白川:そうですね、秘策あり(笑)。

――トーナメントの優勝は見えていますか?

白川:優勝見えていますよ。でも、まず1試合目でMIRAIに勝って、中野たむにも勝ち上がってもらって。まず2回戦目がたむと当たれるところまでは、想像しているから。中野たむにそこで勝たないと。中野たむに勝ってシンデレラになったって、最高じゃないですか。

――ストーリーはいいですね。

白川:それ以降の線は見てないんですけど、中野たむと闘えるのはワクワクしています。

――体力を残しながらという言い方は、ちょっとあれかもしれないですけど。

白川:トーナメントで。

――バランスをしっかり整えながらやっていくしかないですね。

白川:はい、そうですね。

②他ユニットについて意識している事

――他のユニットの印象についてですが、メンバー間の異動や、新しく選手が入ったユニットもいろいろ出てきました。他のユニットで今、特に意識しているところはありますか?

白川:意識しているというか、気になるのは、朱里とジュリアがどうなのかな、DDM。

――どんなふうになるんでしょうね。

白川:DDMは今、うまくいってない気はする。何となく、私の中で。つい最近だったら、なつぽいとひめか。私、ひめかのことは前から友達だったから。今は一緒に闘えないけど、気にして見ているので。ひめか周りの事件は詳しい。なつぽいとケンカしているのを見てる。舞華はおっぱいが好きだから、いろいろやってるのをひめかがヤキモチ焼くのを知ってるし。ひめかの周りを見ていると、ジュリアと朱里も、DDMは気になる。

――今後どうなるかと言われているのがそこですね。

白川:そうなんです。だから、桜井は正直、目に入ってこないんです。

――そっちの方が今は気になる?

白川:そう、気になる。

――ファンの皆さんも両国大会を終えてから、どんなユニットの動きがあるのか、気になっていますね。

白川:私、打撃の練習とか、グラップリングもコツコツずっとやってるんですけど。それを試合で出せるレベル、誰が見てもとなるまでは出さないと決めてて。その上で朱里に対してはリスペクトがあって。どこへ行っても、何の練習に行っても、「そう言えばUFCに出ていた朱里って、スターダムだよね」とすごく言われるので。朱里は意識してて。赤のチャンピオンにもなったし。でも、あんまり闘う機会がなかったんですよ、今まで。闘いたいなという気持ちの面ですごい見ちゃう。

――ユニットで言うと、KAIRI選手がSTARSの岩谷麻優選手とタッグを組んでやりますね。

白川:STARSに入るんですかね。

――まだ見えていないですね、どういうふうになっていくのか。一匹狼でやっていくのか。

白川:今後、参戦するのか全然知らないし。

――ただ、本人は点で終わらせるつもりはないということは言っていて。ベルト戦線にも興味があると言ってるので。今後は継続参戦が見えているのかなと思いますね。

白川:会見でコズエンに誘ってましたけど。私としては、一緒にやるというよりは闘いたい方かなという気持ちはある。

――白川選手との闘いは見てみたいですね。楽しみ。

白川:闘いたい方ですね、組むより。

――ウナギ選手が誰彼かまわずケンカを売りにいくというのは、どう思ってますか?

白川:私はプロレスファンからプロレスラーになって、ウナギは全くプロレスを知らなくてプロレスラーになって…..私達はプロレスへの入り口が違うから、正直な所、誰彼かまわず喧嘩を売るのはウナギのいい所でもあるけど、そこに賛同するかと言ったら、ちょっと違うかなと。私も、自分の団体が一番だと思ってます。だけど、JTOの稲葉選手に対しても、代表のTAKAみちのく選手に対しても、すごいなというリスペクトがある。他団体の選手へのリスペクトは忘れずにプロレスはしたいです。

――たむ選手も止めていましたもんね。「ちょっと、ちょっと」って。

白川:でも、それくらいがいいんじゃないですか。中野たむは吠えなくても、黙らせる実力があるというのもあるので。お互いが持ちつ持たれつの感じで。

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③SNSなどでの情報発信で意識していることは?

――そしてSNSの情報発信で意識していることは?という質問です。白川選手はインスタでもそうだし、情報発信が上手だなと思うんですよね。ご自身でどんなところに気を付けているとか、あったりします? あと美顔器をやっている素顔を見て、あれは化粧している時の白川選手と全然違うと思いましたね。

白川:それはブサイクってことですか(笑)。

――可愛い。あれは本当に可愛いと思いました。

白川:うれしい。

――いつも白川選手のそういう姿しか見ていないというか。化粧を取って、美顔器を当てたら。イメージがすごく可愛い子に見えたんですよね。あれはマジでビックリしましたね。

白川:うれしい。SNSはすごく意識していて。プロレスラーじゃない面をなるべく発信する。ギャップを発信、オフを発信はする。どうしてもプロレスラーのTwitterって、煽り合いとか「試合頑張ります、オッス!」というのが多いと思うんです。でも、自分の一面だけじゃないですか。いろんな一面を知ってもらって、その人の深みを知ってもらってファンになってもらおうと思ってるので。私はいろんなダサいこととかもそうですけど、すっぴんもそうだけど、全部出したいと思ってて。あとはSNSは一方通行にしないこと。なるべく疑問系でツイートしたり、お客さんに問いかける系で。1人で闘ってるわけじゃなくて、ファンの方の応援があってだし。ファンの人にパワーをもらっているから、一緒に闘ってもらっているから。SNSの発信が一方的にならないことはすごく意識して。あとは上げる写真も、自撮りでパッと上げられるのもいいけど、それよりも画角とか、使う写真もこだわって。ちゃんとスタジオで撮影したやつにしたりとか、人の目を引く画像にすることとか。とにかく何となくツイートというのはしていないです。

――かなり意識しているんですね。

白川:かなり意識しています。

――ワードのチョイスもうまいなと思ったのは、例えば「推し事」とか。

白川:推し事ね。

――ワードのチョイスがうまいなって。

白川:うれしい。昨日、本当に副反応で死んでて。皆がTwitterで浮上しなくて心配と言ってたから、浮上しない間にリツイートして広めておいてくれと思って、昨日もそんなリツイートをしていたら、今日いっぱいリツイートしてくれて、皆。515リツイートして。

)

――すばらしい。スターダムに参戦してから、ファンの目線もだいぶ変わってきたり、ファンの支持も増えてきているのは、ご自身もかなり体感していますか?

白川:どうなんだろう、どうなんですかね。

――ファン投票もすごく上位に来ていいます。

白川:10位でしたっけ。好きなプロレスラー(週刊プロレスが実施)。あれは本当にすごくうれしい。ファンの人が選んだやつ、コズエンのユニット大賞もそうですけど。専門の方たちが決めたんじゃなくて、ファンの人たちが決めたのにすごく意味があるなって。リアルな声というので、すごくうれしかったから。私は決して今、強くないのに、そんなたくさんの方に応援してもらえるということは、本当にありがたいから。その人たちを裏切りたくないから、強くなっていく姿は絶対見せなきゃいけないなって。わかりやすいのはやっぱりベルトだなって。

――ロッシー小川(エグゼクティブ・プロデューサー)さんが言ってたんですけど。白川さんやウナギさんがスターダムに入ってきて。新しく輝く場所を作ったという。それは本当にすごいなと思いましたね。

白川:あれですかね、年齢とか。

――年齢的な部分とか。

白川:そこはすごく変えていきたいところで。常々、私は女性の社会進出とか、もっと働きやすい状況にならないかなとか、それは思ってて。女性がパワフルに頑張れるのを、試合をすることによって、どんどん伝えていけたらな、というのはあります。こんな私でもちゃんと結果は残せるように。

――プ女子部長からスターダムの輝く位置に。

白川:本当ですよね。まさかですよね。まさかそれこそ両国の新日本プロレスの試合の時に、プ女子部長という名刺を配りに行ったんですよね。配りに行って。普通にお客さんに。その時に「プロレスTIME(プロレスTODAYの前身)を見てください」ってやっていたこともありますし。

※プロレスTODAY主催トークイベントでのアシスタント

――そういう時代もありましたね。ドームの前で煽りVもやりましたし、内藤哲也の何だっけかな。あれもすごく面白かったし。白川選手は自分で何でもやってやるぞという精神が、今もプロレスに息づいているというのが、すごくいいなと思います。今、一番輝いていると思います。

)

※東京ドーム大会の潜入取材

白川:うれしい。でも全然、こうやって私の元々を知ってくださる方と喋ると、確かに何もできないただのプロレスファンだったのに、コツコツやって、ここまで来れたなと思うけど。でも、日々、闘ってると、毎日悔しいが先行しちゃって。もっともっと負けず嫌いだから、イヤなんですよね。

――それが好調につながっているので、めちゃめちゃいいことだと思いますよ。

白川:だって、好きな女子プロレスラーランキングだって、1位がいいもんとなっちゃう。来年は1位がいいと書いておいてください。

――書いておきましょう。来年は1位がいい。

白川:皆、もっと投票してねーーーー!!

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④白川未奈が目指すもの

――白川未奈が目指すものはなんでしょうか?

白川:目指すものが本当に変わってきて。前は楽しくプロレスを見て、ハッピーになってもらいたいなというのがあったけど。私は強さの象徴になりたいと思うようになって。強くなりたい。だから、道場の練習のほかに打撃、グラップリングとか、そういうのって試合のふとした瞬間に出るんで。そういうところでなめられたくないから、やるというのもあるし。強くなりたい。「かっこいいね」「強いね」と言われるようになりたい。今までって「可愛いね」「華やかだね」だけだったけど「かっこいいね」「強いね」と言われるようになりたい、今は。

――素直なご自身の考え方だから、白川選手自身の考え方も変わってきたなと僕も思います。そこに到達するまでに、プロレスファンからすごく隔たりがあるなかで、今は強さを求める位置にまで行ったという。そこは意識の変化と肉体的な変化、すごく出てきていると思うので。意識が変わっていくということは、トップを目指すところに来ていると思います。

白川:がんばります。

⑤ファンへのメッセージ

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

白川:本当いつも応援してくださって、生まれて死ぬまで本当に白川未奈に生まれてきてよかったとすごく思っていて。でも、それはこんなにたくさん私を知ってくれて、応援してくれる人がいるからだなと。本当に1人じゃないなと思っていて。皆に出会えてよかったと思う。何て言えばいいか、感謝しきれない。毎日、皆のことを考えてます。皆がいなかったら、自分もいつも忘れちゃいけないと思うんですよね。皆がいるから闘えてる。プロレスはお客さんがいなかったら、意味ないことだし。心の支えになっていて。まだ支えてもらっちゃっている側なので、本当に皆の人生をもっと支えられる存在になって、白川が強いというところに行くのが大事だと思うので。そうなれるように頑張るので、これからも見ていてください。

――本日はインタビューありがとうございました。

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▼LECクリンぱっ!Presents
STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~
日時:2022年3月26日(土)開場16:00試合開始 17:00
会場:東京・両国国技館

▼LECクリンぱっ!Presents
STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Top~
日時:2022年3月27日(日)開場13:00試合開始 14:00
会場:東京・両国国技館

▼各大会情報は公式サイトにて

<インタビュアー>

プロレスTODAY総監督 山口義徳

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