川栄李奈から黒島結菜へ! 朝ドラヒロインがバトンタッチ

4月9日に最終回を迎える、NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8:00ほか)。同作で3人目のヒロインを務める川栄李奈と、4月11日スタートの次作「ちむどんどん」(月~土曜午前8:00ほか)のヒロイン・黒島結菜によるバトンタッチセレモニーが行われた。

「カムカムエヴリバディ」で大月ひなた役を務めた川栄は、「苦しかったことよりも楽しかったことばかりが浮かびます。みんなで一つのことを一緒に作り上げられたことが本当に楽しくて、今でも鮮明に覚えています。クランクアップした瞬間、涙が止まらなくなってしまった私を優しく受け止めてくださったスタッフ皆さんの温かさが心にしみました」と撮影を振り返る。

そして、最終週の見どころについては「『えっ!?』と驚くような怒濤(どとう)の展開です。本当に素晴らしい作品になっておりますので、ぜひ最後まで見届けていただき、翌週からは『ちむどんどん』をご覧いただければと思います」とアピールした。

続いて、「ちむどんどん」でヒロイン・比嘉暢子を演じる黒島は「一日一日があっという間で、毎日楽しく撮影しています。撮影はあと半年残っていますが、このままいい雰囲気で撮影できるよう頑張りたいなと思います」と意気込みを述べ、「『ちむどんどん』は沖縄の家族の物語で、温かく楽しいドラマになっていると思いますので、『カムカムエヴリバディ』からバトンを受け取って、このままいい流れでスタートできたらいいなと思います」と述べた。

また、朝ドラヒロイン役の先輩となる川栄に、黒島が「忙しい撮影が続く中、1日で一番楽しみだったことがあったら教えてください」と問いかけると、川栄は「食事のシーンに出てくるご飯がとてもおいしくて元気が出ました。昼休憩の前に朝食を囲むシーンがあると残り物をスタッフさんがお昼用にとまとめてくださるので、それを楽しみに撮影していました。普段の大月家の食事は質素ですが、クリスマスなどのシーンではチキンが出てきました。ちょっと豪華になるのがうれしかったです」とおいしい料理に力をもらっていたと明かす。

そこで、「ちむどんどん」に登場する料理で印象に残っているものを聞かれた黒島は、「自分たちで手打ちした沖縄そばを食べるシーンがあって、それがとてもおいしかったです。撮影に出てくるご飯はどれも本当においしいです」と、こちらも料理のおいしさに触れた。

さらに、恒例のプレゼント交換も実施。川栄から黒島へは、「御菓子司『たちばな』特製の和菓子」を贈呈。安子(上白石萌音)、るい(深津絵里)、ひなたと3世代の親子の絆を紡いできた御菓子司「たちばな」のあんこを使った2種類の和菓子は、時にささやかな親子の暮らしを支えるために、時に大切な人に精いっぱいのエールを送るために、物語の節目でヒロインを支え、応援する存在としていつもあんこは特別な役割を担ってきたもの。時代とともに形を変えながらも、「おいしゅうなれ」と丹精込めて作られたあんこの力は世代を超えて受け継がれ、ヒロインや周囲の人たちをひなたの道に導いた。

今回は3世代・100年の思いを込めたあんこに沖縄県産の黒糖を加え、沖縄の郷土料理に夢をかけるヒロインを描く「ちむどんどん」への応援の気持ちを伝えた。黒島は「風のうわさで、このあんこがとてもおいしいと聞いていたので、そこにコラボで沖縄の黒糖を合わせていただいて、とてもうれしいです。みんなでおいしくいただきたいと思います!」と感激。

黒島から川栄には「シークワーサーの木で作ったウッドボウル」をプレゼント。沖縄本島北部・やんばる地域で育った暢子。ここは昨年、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」としてユネスコの世界自然遺産に登録された場所で、豊かな自然と希少な生き物が生息している。幼い頃から活発だった暢子は、この大自然の中で伸び伸びと成長。そんな暢子の成長を見守ってきたのが、ドラマにも登場するシークワーサーの木だ。通常、シークワーサーの木は市場に出回ることはほとんどないが、今回、職人の方の知り合いが伐採する際に譲り受け、器として新たな息吹を吹き込んだ。木には同じ木目はないので、作品はすべて一点もの。やんばるの自然を暮らしの中で感じ、長い撮影の疲れを癒やしてほしいという思いが込められている。

川栄は「すごい! シークワーサーの木、初めて見ました。木目も一つしかなく、作品は一点ものということなので、大切にしたいと思います。ありがとうございます」と喜んでいた。

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