【物流日記】日本最大級トンネルランキング 走行時の注意点

ドライバーの皆様は日本中の様々な道を運転していらっしゃるかと思います。
運転中避けては通れないのがトンネルです。
なぜなら、日本は国土が狭く、インフラ整備を地中に設置する必要があるため、世界有数のトンネル大国として10,912箇所のトンネルを有しています。(道路統計年報2020より抜粋)

今回は車両で走行可能な日本最大級の道路トンネルについてピックアップします!
今まで何の気なしに通っていたあのトンネルが、もしかすると日本一のトンネルかもしれませんね。
1万を超える道路トンネルから、距離が長い10箇所のトンネルをランキング形式でご紹介します!

第10位は九州で最も長いトンネルとして知られている肥後トンネル(九州自動車道)です。
熊本県に位置する6,340mのトンネルで、肥後トンネルの手前には高速道路にも関わらず信号機があることでも話題になりました。

第9位は埼玉県秩父市と山梨県山梨市を繋ぐ、雁坂(かりさか)トンネル(国道140号)です。
日本の国道のトンネルとしては最長で、全長は6,625mになります。

第8位は兵庫県の六甲山地を通る新神戸トンネル(阪神高速32号)です。
全長7,900mで、小型自動二輪車も通行可能になります。

第7位は第二新神戸トンネル(阪神高速32号)です。
新神戸トンネルと同様六甲山地を通るトンネルの南行のトンネルで、全長8,055mになります。

第6位は長野県下伊那郡阿智村と岐阜県中津川市とを結ぶ、恵那山(えなさん)トンネル(中央トンネル)です。
全長8,649mで、1975年の開通当初は日本一の長さを有するトンネルでした。
75年以降開通した恵那山トンネル越えの日本最大級のトンネルを第5位より発表します!

第5位は福島県福島市と山形県米沢市を結ぶ栗子トンネル(東北中央自動車道)です。
全長8,972mで東北最長のトンネルで、開通により栗子峠の通行の際の冬季降雪による立往生などのトラブル解消にも寄与しました。

第4位は神奈川県川崎市と千葉県木更津市をつなぐアクアラインを構成する、アクアトンネル(東京湾アクアライン)です。
海底を通るトンネルとしては日本最長であり、全長9,610mに及びます。

第3位はついに10km越えの、岐阜県に位置する飛騨トンネル(東海北陸自動車道)です。
全長10,710mで標高1,744mの籾糠山を貫いています。

第2位は群馬県利根郡みなかみ町と新潟県南魚沼郡湯沢町の2県を跨ぐ、関越トンネル(関越自動車道)です。
全長11,055mで、谷川岳という標高1,977mを貫く山岳部を通るトンネルとして日本一の長さを誇ります。

そして、栄えある第1位は山手トンネル(首都高速中央環状線)です。
全長は18,200mで、高速道路を通るトンネルとしては世界一位の長さを誇り文句なしの日本最大のトンネルになります!

普段走行しているトンネルはランキングに入っていますか?
アクセスの良好化や道路渋滞の解消のために、一般道から高速道路、山岳部や都市部といった様々な場所にトンネルが設けられていることを再確認しました!

またトンネルは渋滞の要因の一つと考えられる場合もありますが、トンネル区間が特別事故が多いというわけではありません。
渋滞に関しては、トンネルにさしかかった際にトンネルの入口の暗がりや圧迫感により無意識に低速してしまう車がいるため、車間距離が縮まることで後続車がブレーキを踏み渋滞に繋がるとされています。

渋滞以外にも蒸発現象という、暗い場所での走行中に対向車のヘッドライトの光と自分の車の光の間にいる歩行者の姿が見えなくなってしまいやすくなり、路面の濡れている雨の日だとライトの光の乱反射により、余計に起こりやすくなるため注意するよう呼びかけられています。
トンネルを出た瞬間に、太陽の明るい光に照らされた前方の白色系の車が見えにくくなってしまうのも蒸発現象の一つです。

また、トンネル入口付近では黒色系のクルマが周囲の暗さに同化してしまう溶け込み現象や、山間部のトンネル出口付近では夕暮れ時の強く差し込む太陽光で視界が悪化する逆光現象が起きる可能性があるとされています。

どの現象も前方の車や歩行者が見えにくくなり、追突事故を引き起こしてしまう可能性もあり注意が必要となります。
このようなトンネル入口・出口付近の急激な明るさの変化が引き起こす現象による追突事故の対策として、トンネルを出た後もテールランプをしばらく点灯しておくこと、車間距離を十分にとることが事故を未然に防ぐ対策として必要になります。

もちろん周知のこととは思いますが、今一度確認していただくことでドライバーの皆様の日々の安全運転に繋がるきっかけになれば嬉しいです!

今後も「物流たまてばこ」のコンテンツとして、交通情報や物流業界に関わる最新情報を発信していきますのでチェックしてみてくださいね!

© 日本流通新聞×foredge