小泉孝太郎主演「松本清張 眼の壁」に泉里香、上地雄輔、薮宏太、陣内孝則が出演

小泉孝太郎が主演を務め、6月19日からWOWOWで放送・配信される「連続ドラマW 松本清張 眼の壁」(日曜午後10:00)に、泉里香、上地雄輔、薮宏太(Hey! Say! JUMP)、甲本雅裕、加藤雅也、陣内孝則の出演が決定した。

「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞し、「点と線」「砂の器」など数々のベストセラー作品を世に送り出した松本清張。本作は、そんな彼が「点と線」に次いで発表し、社会派推理小説の起点になった記念碑的な作品「眼の壁」(新潮文庫)を、没後30年となる節目の年に連ドラ化するもの。バブル終焉期の1990年に舞台を移し、ミステリアスな世界観をよみがえらせる。

90年、資金繰りに苦しむ「ウキシマ電業製作所」の経理課長・萩崎竜雄(小泉)は、部長の関野徳一郎と共に融資交渉に奔走していた。しかし、資金の目途が立った矢先、関野が2億円の手形詐欺に遭ってしまい、手形を奪われた関野も姿を消す。経営陣は体面をつくろうため、事件を隠蔽することを決めるが、萩崎は父の恩人でもある関野のために、新聞記者の友人・村木満吉の力を借りて真相追求に乗り出す。ところが、調べれば調べるほど、事件の闇は深まっていく。背後にうごめく、権力者や組織の影…。そして萩崎は、事件の鍵を握るとみられる謎めいた美女・上崎絵津子にたどり着く――。

事件の鍵を握ると見られる絵津子を演じる泉は、小泉とは映画「まともじゃないのは君も一緒」(2021年)以来の再共演となる。「私が演じる上崎絵津子は会社員とクラブのホステスというにつの顔を持ち、小泉孝太郎さん演じる萩崎に秘密を抱えて近づく役柄です。一見、何不自由のない生活を送れそうな女性なのに、多くのことを抱えながらも強く生きる。その絵津子を取り巻く環境や人間関係、懸命な姿から、私はたくさんの感情に触れさせてもらいました」と報告する。

主人公の萩崎とは学生時代からの親友で、共に真相を追いかける新聞記者・村木を演じる上地は、小泉とは同じ神奈川県横須賀出身で「3歳の頃から一緒」の幼なじみという間柄だ。プライベート同様の親友役を演じる作品での、息の合ったやりとりも⾒どころだ。上池は「小泉孝太郎さんは、今までもご一緒する機会が多かったのですが、ここまで関係性が近い役はなかったので、うれしくもあり不思議な感じでした。普段バラエティーや役柄で前向きなイメージをもたれることが多いのですが、今作品では仲間を思う気持ち、心の葛藤を少しでも表現できたらいいなと挑みました。昔を思い起こされる時代の香りや雰囲気を画面越しにでも感じていただけたらいいなと思っています」と話している。

また、巧妙な⼿形詐欺で萩崎らを翻弄(ほんろう)する堀口勝役を薮、萩崎の上司で2億円の手形詐欺に遭ってしまう萩崎の上司・関野役を甲本、真相究明に乗り出す萩崎に急接近する“ベレー帽の男”田丸利市役を加藤、関野に助けの手を差し伸べる「山杉商事」の社長・山杉喜太郎役を陣内が務める。

薮は「小泉孝太郎さんをはじめ、プロフェッショナルな俳優陣の皆さんとお芝居をさせていただくことは、毎日とても刺激的でとても実りある時間を過ごさせていただきました。そして(内片輝監督率いる)“チーム内片”の素晴らしいスタッフの皆さまと作品を作ることで、お芝居というものにより一層のめり込み、試行錯誤を重ねながら丁寧に演じることができ、今後の俳優人生の財産にもなりました。目まぐるしく変わっていく展開に視聴者の皆さまも困惑していくと思います。その困惑を逆に楽しんでいただければ幸いです。そのエッセンスになれていればうれしいです」とアピールしている。

そして、陣内は「松本清張作品の中でも、かなりの問題作でもあり、かつ重要なキーパーソンの役をいただき感謝いたしております。難しい役でもあり、プレッシャーのかかる現場ではありましたが、内片監督がとても確固たるイメージを持った腕のある方だったので、現場は極めてスムーズに楽しくやらせていただきました。ちなみに、神⼾や彦根ロケに参加させていただきましたが…彦根で食べた近江チャンポン…おいしかったです」と撮影を振り返り、ロケでの思い出にも触れた。

© 株式会社東京ニュース通信社