神奈川・三浦がラクロス女子の〝聖地〟に 中高で初の全国大会 設備充実、アクセスよく

中学・高校合同チームの女子ラクロス全国大会が開かれている潮風スポーツ公園=三浦市

 神奈川県三浦市初声町下宮田の潮風スポーツ公園が、ラクロス女子たちの“聖地”となっている。設備が充実し、交通の便がいいことから利用が増え、25日からは初めて中学・高校の全国大会が開かれている。

 先に網の付いたスティックを使って硬いゴム製ボールを奪い合い、相手陣のゴールに入れることで得点を競うラクロス競技。男女でルールや用具、コートの広さが大きく異なる。

 2018年秋、競技関係者が同公園を訪問したのをきっかけに、翌年の2月から同公園の多目的グラウンドで大学など多くのチームが練習し始めた。

 その後、女子ラクロスコートの専用ラインが引かれた。競技関係者によると、公共施設で専用ラインがあるのは同公園だけという。通常は持参するゴールポストも公園で保管しているなど使い勝手の良さに加え、「都心からのアクセスに恵まれ、京急三崎口駅からも徒歩10分と近い」のが魅力という。

 新型コロナウイルス禍で利用できない時期もあったが、今では月に5日ほど日本女子代表などの練習や大会で利用。25日から3日間は全国中学校高校女子ラクロス連盟主催の全国大会が開催され、桐蔭学園、日大中学・高校、横浜市立東高校を含む8校が頂点を競っている。

 同公園ではこれまでに親子体験会などを実施して、三浦市内での認知度向上に努めている。指定管理者のスポーツプラザ報徳の山内雄己施設長は「ラクロスが盛んになることで三浦の活性化につながれば」と期待する。

© 株式会社神奈川新聞社