宇宙ステーションに代わる人工衛星を開発するElevationSpaceがシードラウンドにて3.1億円の資金調達を実施

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 国際宇宙ステーション(以下、ISS)に代わる日本初の宇宙環境利用プラットフォームを開発する東北大学発ベンチャー 株式会社ElevationSpace(宮城県仙台市)は、株式会社ジェネシア・ベンチャーズのGenesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合を始めとした既存投資家含む6社を引受先とする第三者割当増資(シードラウンド)により、約3.1億円の資金調達を実施した。

 ElevationSpaceは、東北大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた10機以上の小型人工衛星の技術を基に、2021年2月に設立された東北大学発宇宙スタートアップ。本資金調達を受け、2023年後半の打上を目指して現在開発している技術実証機「ELS-R100」の開発を加速させるとともに、2026年を予定しているサービス提供機「ELS-R1000」の研究開発及び事業開発に向け組織体制の構築に注力するとしている。

■小型宇宙利用・回収プラットフォーム ELS-R
 「ELS-R」は、宇宙にしかない長時間の微小重力環境を活かした研究、試験、製造などを行う事の出来るプラットフォーム。ISSには、利用できる国が限られている、安全基準が高く利用しづらい、構造寿命により2030年末に運用が終了する予定という3つの大きな課題がある。しかし、ElevationSpaceのサービスは小型で無人の人工衛星を用いているため、ISSよりも安く、簡単に素早く利用出来るのが特徴だ。

利用は基礎研究・応用研究フェーズ、実証・試験フェーズ、量産フェーズまで幅広く可能性がある。基礎研究・応用研究フェーズにおいては、地上で薬の開発を行う創薬分野等が期待されている。実証・試験フェーズにおいては、食品、家電等の宇宙空間での動作試験などの利用が期待されている。量産フェーズにおいては、地球上では作れない新規材料の宇宙製造が期待されており、海外を中心に半導体や人工臓器などの宇宙製造を目指した取り組みが行われているという。