【WATCH的イケメン図鑑】Vol.41 マイケル・C・ホール

あの連続殺人鬼が渋みを増して魅力倍増

2006~13年のドラマ「デクスター」では、警察の有能な鑑識官(血痕分析官)として活躍する一方、連続殺人鬼と化して悪者たちを夜な夜な成敗していたデクスター・モーガン。そんな彼のその後を描いたのが、続編の「デクスター:ニュー・ブラッド」。血みどろが大好きで、秘密の殺人鬼生活をスリリングに送っていたデクスターは今、どこで何をしているのか? その問いに、待望の続編が答えてくれている。

まず、気になる答えを明かすなら、デクスターは変わらず元気です! 最終話の全米放送から約8年、演じるマイケル・C・ホールも渋みを増し、ますます魅力倍増。正体を隠し、田舎町でなんだか楽しそうに暮らしている。でも、待って。抑えきれない殺しの衝動に苦悩する彼が好きだったんですけど❤︎ ドキドキの二重生活で流す冷や汗にときめいていたんですけど❤︎ という人も多いはず。大丈夫。デクスターに平凡ライフは似合いませんから! 「デクスター:ニュー・ブラッド」のデクスターは偽名を使って無害な一市民を装うばかりか、よせばいいのに地元の警察署長・アンジェラ(ジュリア・ジョーンズ)と交際中。何も知らない彼女と大人な関係を築いているものの、ある事件がデクスターの日常を脅かしていく。

しかも、この続編にはなんとデクスターの息子が登場! いろいろあって生き別れ状態になっていた息子のハリソン(ジャック・アルコット)も、今やすっかりお年頃。父親の所在を自力で探し当て、たった1人で訪ねて来たハリソンとデクスターの関係が物語の鍵を握る。というのも、このハリソンくん。デクスターの息子だけあって複雑で、とっても厄介。そんな彼の父親であろうとするデクスターのお父さんぶりが妙にいとおしいやら、無駄にハラハラさせるやら…。デクスターの新しい一面を見られるという点においても、「デクスター:ニュー・ブラッド」は期待に十分応えてくれる。

そんな“ニュー・デクスター”のパワーアップぶりに一役買っているのが、マイケル・C・ホールなのは確か。この8年の間、彼は「ザ・クラウン」にジョン・F・ケネディ役で登場したり、「SAFE 埋もれた秘密」で高い評価を受けたり、ブロードウェイミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」でとてつもなくかっこいい歌声を披露したり。舞台ミュージカルといえば、故デヴィッド・ボウイが手掛けた「ラザルス」にも主演し、大きな話題を呼んだ。充実の“アフター「デクスター」”を経たマイケルが、ますます深みがあって、目が離せなくて、愛さずにいられないデクスターを演じられたのは当然! かつてのシリーズに劣らない評価を獲得中の新章を、どうぞお見逃しなく。

【プロフィール】

マイケル・C・ホール(Michael C. Hall)
1971年2月1日生まれ。米・ノースカロライナ州出身。傑作ドラマ「シックス・フィート・アンダー」(2001~05年)で主人公一家の次男、デヴィッド・フィッシャーを演じてドラマ界のスターに。ほかの出演作に、映画「ペイチェック 消された記憶」(03年)、「キル・ユア・ダーリン」(13年)、「コールド・バレット 凍てついた七月」(14年)などがある。

【作品情報】

「デクスター:ニュー・ブラッド」(全10話)
Hulu
月曜配信

文/渡邉ひかる

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