エンゼルス・大谷翔平が初の開幕投手 「大谷ルール」で出場へ

日本時間3月26日、エンゼルスのジョー・マドン監督は本拠地エンゼル・スタジアムで行われるアストロズとの開幕戦(日本時間4月8日)に大谷翔平が先発することを発表した。大谷が開幕投手を務めるのはメジャー移籍後では初めてとなる。メジャーリーグ公式サイトでエンゼルスを担当するレット・ボリンガー記者は、オーナー投票後に正式採用される見込みの「大谷翔平ルール」に言及し、「大谷は指名打者としても出場し、降板後でもラインナップに残ることができる」と記している。

昨季の大谷は打者として打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁、OPS.964、投手として9勝2敗、防御率3.18、156奪三振をマークし、満票でア・リーグMVPに選出。メジャーリーグ公式サイトによる各球団のスタメン・ローテーション予想では「1番・DH」と「先発1番手」に名前が挙がっており、開幕投手を務めることが確実視されていた。マドン監督は「彼と話したよ。彼はとても興奮していたね。みんなが楽しみにしている。いい結果がでるのが楽しみだね」と話した。

今季のエンゼルスは先発6枠のうち、大谷、パトリック・サンドバル、ノア・シンダーガード、ホセ・スアレス、マイケル・ロレンゼンの5枠は当確とみられる。シーズン開幕に向けて、引き続き先発6番手の競争が行われていく。開幕投手を決めるにあたり、「彼はこのチームで開幕投手を務める権利を勝ち取ったんだ。他の候補者について、それほど心配したり、議論したりすることはなかったよ」とマドン監督はほとんど悩まなかったようだ。

大谷は日本時間3月27日のホワイトソックス戦に先発することが決まっており、次は中5日で日本時間4月2日のレッズ戦、そして、そこから中5日で開幕戦を迎えることになる。なお、今季はユニバーサルDH導入により、登板日も含めてほぼ全試合でDHを務める見込み。マドン監督は「彼の疲労次第」と話しているが、昨季より打席数が増えるのは確実であり、歴史的なシーズンとなった昨季以上の成績を残す可能性も十分にありそうだ。

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