Kiramune Presents READING LIVE 10周年記念公演『ハコクの剣』Blu-ray化記念。先行上映会&トークショー開催。10年目を迎えたREADING LIVEの魅力について熱く語る。

Kiramune(キラミューン) Presents READING LIVE 10周年記念公演『ハコクの剣』のBlu-ray化を記念した、先行上映会とトークショーが佐吉役を演じた神谷浩史・上村祐翔、脚本の福井晴敏を迎えてイイノホールで行われた。10周年記念公演にして初めてのBlu-ray化ということで、『ハコクの剣』はもちろんこれまでREADING LIVEにかけた思いが熱く語られた。

『ハコクの剣』の物語そして佐吉という役について聞かれ、神谷は「超大作でした。福井さんは想像もつかない物語を気持ちいい形で書いてくださる方で、今作も最初に台本を読んだときは興奮しました。」と福井晴敏ファンとして今作での共演に対しての喜びを語った。また、演じた佐吉については「まっすぐなキャラクターだなと思いました。正統派主人公というものをやったことのない中で僕なりの正統派主人公を演じました。」と佐吉を演じるうえで挑戦もあったそうだ、同じく佐吉を演じた上村は「壮大なスケールで素晴らしい物語です。佐吉という役を演じ切らないといけないというプレッシャーがありました。」と、ともにこの公演に対し挑戦とプレッシャーを感じながら佐吉を演じたということだ。

神谷、上村のそれぞれの佐吉について福井は「やっていることは同じでも、感じさせるものが全く違う。神谷さんの佐吉は誰も寄せ付けない態度をとっているのだけれども、みんなのことを観ていて、でも情には流されない姿からある種のツンデレ要素があるのが魅力。上村さんの佐吉は本当に一生懸命で必死感というものがまっすぐな純粋さに繋がっているのが魅力。どちらも正解だと思います。」それぞれが演じた佐吉の魅力について語った。

太閤・橘吉政は銀河万丈と高木渉がダブルキャストとして演じた。銀河と共演した神谷は「最初、銀河さんは太閤役をやることに対しハードルが高いと感じられたそうです。演じるということをすごくまじめに受け止めてくださっていて、ベテランの人たちはすごい人だと思い込んでいたけど僕の延長線上にいるんだと感動しました。その僕の感動をお伝えしたところ役を受けていただけることになりました。」と。高木と共演した上村は「高木さんは僕たちのチームの空気をつくってくださり、いつも和ませていただきました。でも、役へのスイッチが入った時は怖かったです。公演後の現場でお会いした際も『また、やりたいね』と言っていただけてうれしかったです。」銀河万丈の演じるということに対して真摯に向き合う姿、高木渉のチームを盛り上げる度量の広さ、それぞれの役者としての姿に感動があったということ。

ユキノ役を演じ劇中に華を添えた諸星すみれと桑島法子についても語られ。諸星と共演した上村は「すみれさんはREADING LIVE初めてで緊張されていましたが、堂々たるユキノでした。」、桑島と共演した神谷は「桑島さんは存在感がすごかったです。我が道をゆくというユキノの部分を素晴らしく表現されていました。」、また福井は「すみれさんのユキノはピュアで新鮮でした。ユキノは桑島さんの天然な部分を取り込めればと思って書いたのですが、そこがバッチリとはまりました。」とそれぞれが演じるユキノの魅力について語った。

READING LIVEの魅力について神谷は「今までやっている声優の仕事の延長線上でみなさんに評価していただく、楽しんでいくためにはどうすればいいだろうということでREADING LIVEを始めました。それをできるのがREADING LIVEの魅力だと思います。僕はREADING LIVEの1番のファンなので、いろんな人からこういうものをやりたいですともってきてもらえれば、さらに広がっていくのではと思います。」とREADING LIVEに込めた思い・魅力を改めて語った。

最後に神谷から「全然時間が足りないぐらいREADING LIVEには語りたいことがあります。実際の舞台では映像に映っている以外の空間もあります。生の舞台を観ていただくことでより深くREADING LIVEを感じていただけるので、舞台で生でも楽しんでいただきたいです。」舞台のREADING LIVEの魅力についてもふれ、熱狂の中でトークイベントは幕を閉じた。

© Kiramune Project [REPORT:柏木 聡(LOFT/PLUS ONE)]

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