アスレチックスがラウリーと再契約へ 1年契約で合意との報道

「ジ・アスレチック」のエノ・サリス記者によると、アスレチックスは自軍からFAとなった37歳のベテラン二塁手ジェッド・ラウリーと1年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。来月38歳の誕生日を迎えるラウリーは、2013~14年、2016~18年、2021年と3つの期間にわたってアスレチックスに在籍しており、今季がアスレチックスの選手としてプレーする7年目のシーズンとなる。故障が多く、メジャー13年間で規定打席到達は5度だけだが、いずれもアスレチックス在籍時である。

ラウリーはメッツに在籍した2019~20年の2シーズンでわすか9試合しか出場できなかったものの、3年ぶりにアスレチックス復帰を果たした昨季は139試合に出場して打率.245、14本塁打、69打点、OPS.717を記録。2013年、2014年、2017年、2018年に続いて自身5度目となる規定打席をクリアした。キャリアハイの23本塁打、99打点をマークした2018年にはオールスター・ゲームに選ばれた経験もある。

故障歴や年齢的に二塁をフルシーズン守るのは厳しくなっており、昨季はスタメン出場118試合のうち、二塁手として出場したのは69試合だけ。残りの49試合はDHとしてスタメンに名を連ねた。今季はトニー・ケンプが二塁のレギュラーに定着することが予想されており、ラウリーは昨季以上にDHでの出場機会が多くなりそうだ。

ロックアウト解除後、クリス・バシット、マット・オルソン、マット・チャップマンと主力選手を次々に放出したアスレチックスは、スティーブン・ボート、ラウリーとベテラン選手を1年契約で確保している。ともにアスレチックス在籍経験のある選手であり、若手主体となるチームにおいてリーダーシップを発揮してもらうことを狙った動きと言えそうだ。戦力ダウンで厳しい戦いが予想されるアスレチックスだが、若手とベテランが上手く融合すれば、意外と面白いチームになるかもしれない。

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