古い三次人形で春の節句飾り

三次市君田町の旧家で、代々残されてきた三次人形を座敷に並べて春の飾りつけが行われました。

広島県北部では、子どもの初節句祝いに三次人形などの土人形「デコさん」を贈る習慣があります。

田中千農さん宅では、年に一度、150年以上前から残る古い人形を蔵から出して客間に飾っています。

人形は「天神さん」や「娘物」など、47体が飾られています。

古い人形の裏には、先祖の名前などが書いてあり、江戸後期に贈られた白い天神さんなど、

今と形が微妙に違う珍しいものもを見ることができます。

見学に訪れた人たちも、季節の段飾りを前に春の訪れを一緒に喜んでいました。

田中さんは例年、4月10日頃まで飾ることにしています。

© 広島ホームテレビ