【東京都薬剤師会】PayPayで“調剤ポイント”問題質疑/「医療は対象外」のルール違反事例を懸念

【2022.03.26配信】東京都薬剤師会は3月26日、「第100回臨時総会」を開催した。「質疑・討論」の中で、大幅なポイント還元などを行っているPayPay払いについて、地区薬剤師会のメンバーから、「医療は対象外であり調剤の本人負担額においても対象外であるとのPayPay側の見解も得られているがドラッグストアで違反している事例がある」との声が挙がった。東京都薬剤師会では具体的な事例が確認できれば対応するとの考えを示した。

地区薬剤師会の委員から「PayPayで10%や20%を超えるようなポイント還元が行われている。PayPay側からも医療は対象外との見解が得られているがドラッグストア併設調剤で対応しているところもある」との趣旨の発言があった。

これに対し、東京都薬剤師会は「具体的な事例が確認できれば対応する」との意向を示した。

調剤への支払いでキャッシュレス決済を使用し、その際に利用者である患者にポイントが付与される、いわゆる「調剤ポイント」問題については、療担規則(保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則)において医療保険上、ふさわしくないとの考えを示した上で、1%を超えてポイントを付与している場合には個別指導の対象になると示されている。

© 株式会社ドラビズon-line