ミシュランを履くニッサンZが2日目午前もワン・ツー。スーパーGT富士公式テストは引き続きウエットに

 3月27日、静岡県の富士スピードウェイにて、2022年シーズン開幕を前にした最後のスーパーGT公式テストの2日目のセッション3が行われた。9時30分から行われた2時間15分の走行では、GT500クラスは前日のセッション2に引き続きCRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が、GT300クラスはweibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップタイムをマークしている。

 富士公式テスト初日となった26日に続いて、曇天のもとで開始されたセッション3。セッション開始時点では降雨はないものの、路面は濡れたままであり、気温16.5度、路面温度17度というコンディションでスタートを迎えた。なお、既報のとおりセッション2終盤にクラッシュを喫したTANAX GAINER GT-Rは、2日目の走行を見合わせている。

 走行開始から11分のところでCRAFTSPORTS MOTUL Zの千代勝正が1分36秒895を記録してGT500クラスのトップに浮上。MOTUL AUTECH Zが2番手と、ミシュランタイヤを履くニッサンZ GT500の2台が、引き続き、ウエットコンディションで速さをみせた。また、GT300ではweibo Primez ランボルギーニ GT3が、セッション開始から17分のところで最速タイムとなる1分44秒838を記録している。

 その後、雨脚が強まったことでトップタイムを塗り替える車両は現れず。そんな中、植毛ケーズフロンティア GT-Rの進藤丈がTGRコーナーの立ち上がりでイン側のウォールに接触し、コースサイドにマシンを止めた。これにより、11時5分に赤旗が掲示され、セッションは一時中断となった。植毛ケーズフロンティア GT-Rはフロントにダメージを負うも、オフィシャルカーの牽引によりコースに復帰すると自走でピットに戻っている。

 セッションは11時13分に再開されると、さらに雨脚は強まりをみせ、ホームストレートでは水しぶきが高く舞い上がる。2クラス混走によるセッションが終了を迎え、11時25分よりGT300クラスの10分間の占有走行時間となったが、雨足が強まった影響、そして半数以上の車両がピットにおさまったこともあり、ここでもweibo Primez ランボルギーニ GT3のタイムを上回る車両は現れず。

 序盤に1分44秒838を記録したweibo Primez ランボルギーニ GT3がGT300クラストップのままセッションを終えた。2番手にグッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が、3番手にUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が、4番手にStudie BMW M4(荒聖治/近藤翼)が、5番手にPACIFIC Hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)が続き、またFIA-GT3車両が上位9台を占めた。

 続いて11時35分から行われたGT500クラスの占有走行時間では、全15台がコースイン。しかし、千代の記録した1分36秒895を上回る車両は現れず、26日に行われたセッション2に続いてCRAFTSPORTS MOTUL Zがトップ、2番手にMOTUL AUTECH Zと、ミシュランタイヤを履くニッサンZがワン・ツーを決めた。

 3番手にはARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)、4番手にENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)、5番手にカルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が続いている。

 続くセッション4は、この後13時30分から16時30分まで3時間で実施される。4月16〜17日に開催される第1戦岡山、そして5月3〜4日に開催される第2戦富士の結果を占う意味でも、開幕を前にした最後の公式テストセッションは目が離せない時間となりそうだ。

2022スーパーGT富士公式テスト MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)とAstemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)

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2022スーパーGT富士公式テスト グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
2022スーパーGT富士公式テスト 2日目午前のセッション3はウエットコンディションとなった
2022スーパーGT富士公式テスト weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

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