神奈川県は23日までに、県民歌「光あらたに」を県庁などの電話の保留音に設定した。県は県民の耳に触れる機会を増やすことで、県民歌の普及を目指す。
光あらたには1950(昭和25)年に制定されたが、近年は普及の機会が減少。昨年12月の県議会では、県民歌の普及度について伝えた神奈川新聞「追う! マイ・カナガワ」の記事を念頭に、「いまだに県民に普及していないことが不思議だ」と、県に積極的なPRを求める声が上がっていた。今回、県庁本庁舎や新庁舎など8カ所に入る部署の電話の保留音として流れることになった。
今月1日からは県のPRアニメ「かなかなかぞく」が、県民歌を紹介する動画を県ホームページ内で公開。県民歌のメロディーに乗せて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスや川崎大師、横浜・みなとみらい21(MM21)地区など県内の名所をかなかなかぞくのキャラクターが訪れる内容で、これまでに約4万回再生された。
県の担当者は「多くの県民に県民歌に触れていただき、県への愛着を持ってほしい」と話している。