スーパーGT富士公式テスト、締めくくりの2日目午後はDENSO KOBELCO SARD GR Supraが最速

 3月27日、静岡県の富士スピードウェイでスーパーGT公式テストの2日目午後のセッション4が行われ、GT500クラスはDENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が1分28秒276のトップタイムを記録。GT300クラスはPACIFIC Hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)が1分36秒142のトップタイムを記録し、2022年シーズン開幕を前にした最後の公式テストセッションを終えている。

 3月26〜27日の2日間にわたって開催されたスーパーGT富士公式テスト。27日午前に行われたセッション3は前日から続くウエットコンディションでの開催となったが、午後のセッション4開始時点で、天候は曇りへと好転。走り出し当初こそ、依然として路面は濡れていたが、各車レインタイヤでの走り出しとなったが、路面が徐々に乾き始めるとドライタイヤに履き替えて周回を重ねた。

 26日午後に行われたセッション2が降雨により1時間短縮され、代わりにセッション4が3時間と長めのセッションに。そして、開幕前の最後の公式テストセッションということもあり、多くの車両がロングランを実施。セッション前半は徐々に路面状況が回復する中で、両クラスともに続々とトップタイム更新合戦が繰り広げられた。

 セッション開始から2時間が経過したところで、TGRコーナーのデブリ回収のため、セッションは一時赤旗中断となった。約4分間の中断を経てセッションが再開されると、その後はアクシデントなどもなく、16時30分セッションは終了を迎えた。

 GT500クラスではDENSO KOBELCO SARD GR Supraが1分28秒276のトップタイムをマーク。2番手にARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が、3番手にAstemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が、4番手にCRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が、そして5番手にSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が続いた。

 一方のGT300クラスは、PACIFIC Hololive NAC Ferrariが1分36秒142のトップタイムを記録。2番手にはセッション1とセッション2でトップタイムを記録し、好調ぶりをみせるUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が続いた。

 3番手にはセッション3でトップタイムをマークしたweibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が。そして、4番手にBamboo Airways ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月)が、5番手にBUSOU raffinee GT-R(柳田真孝/井出有治)が続いている。

 なお、セッション3でフロントにダメージを負った植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/田中優暉/進藤丈)、セッション2でクラッシュを喫したTANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)の2台はこのセッションへの出走を取りやめている。

 2022年シーズンのスーパーGT第1戦『OKAYAMA GT 300km RACE』は、4月16〜17日に岡山県美作市の岡山国際サーキットで開催される。新たなシーズンの開幕を迎える一戦、その戦いからは一瞬たりとも目が離せないだろう。

関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)
2022スーパーGT富士公式テスト ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
2022スーパーGT富士公式テスト PACIFIC Hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)
2022スーパーGT富士公式テスト Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)
2022スーパーGT富士公式テスト CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)
2022スーパーGT富士公式テスト セッション4で70週を走破したHOPPY Schatz GR Supra(松井孝允/野中誠太/佐藤公哉)
2022スーパーGT富士公式テスト UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)

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