転倒など9人けが 建物被害74件 26日の強風被害 上越市まとめ

 上越市は27日、前日26日に市内で発生した強風被害のとりまとめを発表した。同日午前10時時点で、人的被害9件(9人)、建物被害74件、農業施設や倒木などその他被害77件を確認。今後、さらに被害が増える恐れがあるとしている。

 人的被害はいずれも強風にあおられて転倒、飛散した物に当たっての負傷など。打撲や挫傷の軽傷5人、骨折や裂創の中等傷4人で、命に別条はない。

 建物被害の内訳は、屋根や外壁の剥がれなど住家が13件、古城小体育館入り口ドアの破損や城西中敷地内の倒木など公共施設が32件、空き家や倉庫の屋根がめくれるなど非住家が29件だった。

 その他被害では、農業用ハウスの倒壊が2件、街灯の損壊や倒木などが75件あった。

 同市ではこれらの被害を受け同日、同市建築組合に市民からの問い合わせへの体制づくりを依頼。飛ばされた屋根や家屋損壊に伴う雨漏りの修繕など、強風被害への依頼、相談に迅速に対応できるよう協力を求めた。

◇上越市2800戸停電、トキ鉄1800人影響

 電気、鉄道各社も被害をまとめた。東北電力ネットワークによると、26日に上越市で発生した停電は約2800戸(10戸未満の被害除く)、妙高市で約490戸。いずれも風雨や倒木、樹木接触の影響で、27日未明までに復旧したが、上越市では同日もこれらの影響とみられる停電が発生した。

 えちごトキめき鉄道では26日、強風の影響で妙高はねうまライン、日本海ひすいラインとも午後0時台から同8時台の列車を運休。また、妙高はねうまラインでは二本木―関山間で倒木の撤去作業のため、さらに運休が発生した。同日運休した列車は計39本で、約1800人に影響が出た。

© 株式会社上越タイムス社