打線爆発の市原が2連勝、打撃練習の成果で10安打12得点 ポニー全日本選抜2日目

10安打12得点と打線が爆発した市原ポニー【写真:川村虎大】

10安打12得点で圧勝、清水監督「結果に繋がって良かった」

日本ポニーベースボール協会が主催する「日本旅行カップ 第6回全日本選抜中学硬式野球大会」は27日に大会2日目が行われ、コザしんきんスタジアム(沖縄・沖縄市)での第2試合は、市原ポニー(千葉)が館林慶友ポニー(群馬)に12-2で5回コールド勝ち。10安打12得点と打線が爆発した。

市原は1点を追う3回、8番・柱野海音くん(3年)が右前打で出塁。二盗と捕手の悪送球で三塁まで進むと、9番・池田快志郎くん(3年)の右前適時打で同点に追いついた。打線がつながり、この回だけで5点を取って逆転に成功。その後も4回に1点、5回に5点を追加し、10点差をつけたところで規定によりコールド勝ちとなった。

冬に行った打撃強化が実を結んだ。清水佑介監督によれば、ティーやフリーによる打撃練習では1日1000球をノルマにしていたという。「結果に繋がって良かった」と語る指揮官は、大会を通じて子どもたちの成長も実感。「遠征を通じて、選手同士の仲が深まり、チーム力が上がったと思う」と笑顔を見せる。

市原は今大会、メンバー全員を3年生で編成。2020年から続くコロナ禍の影響もあり、3年生にとっては初めての遠征となった。前日には、チーム力を生かしながら昨季王者の筑後に5-0で完封勝利。沖縄で2連勝という最高の思い出を作った。

雨天による日程変更が相次ぐ今大会では、決勝戦を行わずに参加した全チームが2試合できるように調整。そのため、市原はこの日をもって終了。「いい経験を積むことができたので、また一から気を引き締めていきたい」と清水監督。2連勝という結果を自信に変え、夏の全日本選手権で日本一を目指す。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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