<レスリング>【2022年全国高校選抜大会・特集】主力の離脱で昨年優勝チームが初戦敗退、「この悔しさを胸に、どれだけ頑張れるかです」…鳥栖工(佐賀)・小柴健二監督

 

 全国的に発令されたまん延防止もあり、活動が制限された冬を乗り越えて開催された2022年全国高校選抜大会。昨年の学校対抗戦で優勝し、インターハイも制した鳥栖工(佐賀)が初戦の2回戦で昨年3位の花咲徳栄(埼玉)に黒星。初戦で姿を消す波乱が行った。

 51kg級で昨年個人戦優勝の白川剣斗が体重が思うように落ちず、数日前に大事をとって棄権を決めた。これによって小柴健二監督は、かなり厳しい闘いを覚悟したそうだが、60kg級の須田宝と80・125kg級で白星は見込めたので、あと1階級を勝ってチームの勝利を目指した。

 しかし、71kg級は同点ながら内容差での惜敗。「相手がよくやったんだと思います」と花咲徳栄の強さを認め、「素人(高校入学後にレスリングを始めた選手)もいる中で、よくやりました。これから鍛えていきます」と気を取り直した。

 昨年はインターハイでも優勝しているので、このメンバーでもう一度、「連覇」に挑めることになる。「この悔しさを胸に、どれだけ頑張れるかです」と選手の奮起を期待。まず個人戦と4月末に予定されているJOC杯を頑張らせ、インターハイへつなげる腹積もり。「2回戦負けのチームが言えることではないかもしれませんが、インターハイでは連覇を狙います」ときっぱり。

学校対抗戦・花咲徳栄専で闘う60kg級の須田宝。チームは3-4で無念の黒星

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