足利でロケ「マイスモールランド」 ベルリン映画祭特別表彰、5月に劇場公開

旧足利西高の教室で撮影された映画のワンシーン(©2022「マイスモールランド」製作委員会)

 【足利】2月に開かれた世界三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭で「アムネスティ国際映画賞」特別表彰を受けた「マイスモールランド」が5月、劇場公開される。同作品は旧足利西高で一部ロケが行われた。関係者らは、市が掲げる「映像のまち」づくりに弾みがつくと期待している。

 作品は、日本で育ったクルド人の女子高校生サーリャが在留資格を失い、自分の居場所に葛藤しながら成長する姿を描いた。アムネスティ国際映画賞は、人権問題をテーマとした作品を対象に国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが授与する賞。「難民への非人道的な扱いを批判しながら、普遍的なテーマを描いている」などと高く評価された。

 旧足利西高での撮影は2021年6月2日に行われた。主演の嵐莉菜(あらしりな)さんが進路に悩む場面などで、教室やベランダ、進路指導室が登場した。

マイスモールランドのロケが行われた旧足利西高の教室。市映像のまち推進課の永井さん(右)は「市民に誇りに感じてもらいたい」と語る

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