エンゼルス・大谷翔平は1番打者として開幕へ マドン監督が明言

大谷翔平(エンゼルス)はオープン戦に1番打者として出場を続けているが、日本時間3月28日、エンゼルスのジョー・マドン監督は大谷がチームの1番打者として2022年シーズンの開幕を迎える予定であることを明らかにした。1番打者を務めるのは大谷にとって新しいことではなく、昨季も1番打者として23試合に出場。マドン監督は「私は彼が1番を打つのが好きなんだ。彼にとってベストの打順だと思う。打線全体で彼をプロテクトしていきたい」と語っており、大谷の打力をフルに生かすための打線が組まれることになりそうだ。

昨季の大谷は1番打者として23試合、2番打者として117試合、3番打者として6試合にスタメン出場。打順別のOPSでは2番打者としての出場時(.976)が最も高かったが、1番打者としても打率.272、6本塁打、10打点、5盗塁、出塁率.388、OPS.931の好成績を残した。パワーとスピード、さらには選球眼も兼ね備えた超攻撃型のリードオフマンとして、他球団にとって大きな脅威となるに違いない。

大谷に左のリリーフ投手をぶつけられにくくするため、2番と3番にはマイク・トラウトとアンソニー・レンドンが入ることが予想される。これにより、もし大谷に対してリリーフ左腕を起用した場合、その投手はイニングが終了した場合を除き、スリーバッター・ミニマムのルールに従い、トラウトとレンドンとも対戦しなければならない。また、4番にはジャレッド・ウォルシュが入り、大谷の前の打順となる9番はデービッド・フレッチャーが打つことになりそうだ。

マドン監督は「スリーバッター・ミニマムを頭に入れておく必要がある。左、右、左、右という打順をよく組んでいたけれど、スリーバッター・ミニマムを考慮した結果、違う方法で打順を組むことにしたんだ」とコメント。大谷にリリーフ左腕をぶつけられることを避けるためには、大谷の前後2人ずつは右打者が好ましいというわけだ。おそらく、2番トラウト、3番レンドン、9番フレッチャーに加えて8番にも右打者が入ることになるだろう。

すでに開幕投手を務めることが決まっている大谷。「1番・投手」で日本時間4月8日、アストロズとの開幕戦に臨む。

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