アイ・ホーム ウイルス除去空調 宮崎市で病院に初導入 マッハシステム強化版

マッハシステムを導入した初の病院となるアイ内科クリニック=宮崎市佐土原町

 ウイルスなどの微粒子を除去する全館空調「スーパークリーンマッハシステム」を備えたクリニックが、宮崎市佐土原町に完成した。注文住宅のアイ・ホーム(宮崎市、田村寛治会長)が手掛けたもので、病院への導入は県内初。来月の開業を前に26、27日に見学会が開かれる。

 完成したのは「アイ内科クリニック」(河野敦子院長)。町内にある河野院長の自宅がマッハシステムであることから、「空気がきれいで待ち時間も過ごしやすい」と導入を決めたという。木造2階建て。敷地面積は約1800平方メートル、延べ床面積は約430平方メートル。

 スーパークリーンマッハシステムは、エアコン1台で住宅内の気温や湿度を24時間一定に保つことができる全館空調換気「マッハシステム」を強化したもの。アイ・ホームによると、フィルターの捕集効率と処理風量で算出する「相当換気量」は毎時7回超。日本産業規格(JIS)の空気の浮遊粉じん量も清浄度はクラス7で、いずれも手術室レベルを上回る性能となっている。三重ガラスの間に特殊なガスを注入した樹脂サッシも病院への設置は珍しいという。耐震等級も最上位の「3」を取得している。

 ほかの建材と比較して製造時の二酸化炭素の排出量が少なく、SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも注目される大型木造建設。事務所や施設建設の相談は増えており、田村会長は「省エネ型施設への注目はますます高まっている」と手応えを感じている。
 完成見学会は午前10時~午後5時。入場無料。

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