滝藤賢一の主演ドラマ「家電侍」。極寒の地方ロケで「おにぎりも凍っていた」

BS松竹東急で4月2日からスタートする連続ドラマ「家電侍」(土曜午後11:00)の完成試写会が開かれ、主演の滝藤賢一と共演の前田亜季が出席した。

ドラマは、江戸時代の長屋に暮らす貧乏浪人・兼梨四十郎(滝藤)のもとに、ひょんなことから現代の最新家電が届くようになったことでさまざまな事件が巻き起こるコメディー。四十郎を陰になり日向になり支える献身的な妻・静江を前田が演じる。

滝藤は「ドラマの内容を初めて聞いた時は、正気か?と。僕は無名塾に10年いて、仲代達矢さんの弟子だぞと(笑)。それが、家電が江戸時代にやって来るって…。僕がそれをやるのか?と。でも、この作品の主演は誰にもやらせたくないと思いました」と驚きとともに、複雑な胸の内を明かした。

さらに、撮影は過密スケジュールに加えて、極寒の地方ロケだったということで、「13話を21日間で撮ったのは衝撃的。とにかく寒いし、撮っても撮っても終わらない。おにぎりも凍っていました。なかなかない現場」とその過酷さを振り返りつつ、「でも僕も前田さんと同じ事務所に移籍したので、心機一転と思って頑張っていました」と気合で乗り切ったことを報告。

滝藤が「現場にはストーブや湯たんぽが置いてある“幸せ部屋”というのがあり、何かあるたびにみんなで戻ろうと言って、湯たんぽを抱きかかえに行きました」と舞台裏を明かすと、前田も「家電の物語なのに、撮影現場では湯たんぽに助けられました」と話して、笑いを誘った。

本作は、同局の開局記念の連続ドラマ第1弾。滝藤は「撮影は本当にきつかったですが、作品を見た時に報われたと思いました。このように完成し、僕はすてきな作品だと思ったけれど、プロデューサーたちは『まさかの毎回泣けます!』とか『すっかり面白くなっちゃって』とか言って、どういうこと?と。僕らとしては狙い通りの面白さです」と胸を張っていた。

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