教員と宮城県・大和町が和解「暴行もみ消しでうつ病に」

同僚から受けた暴行を校長がもみ消そうとしたことなどが原因でうつ病を発症したとして、中学校教員の男性と妻が宮城県大和町と県に慰謝料などを求めた裁判で和解が成立しました。

この裁判は、大和町立の中学校に勤務していた男性教員が、2011年に職員室で同僚から暴行を受けた上、当時の校長から公務災害を申請しないよう繰り返し求められるなど、不法行為によってうつ病を発症したとして、男性教員と妻が国家賠償法に基づき大和町と県に慰謝料などの支払いを求めていたものです。

仙台地裁は和解案を提示していて、28日、双方が合意しました。

和解条項には校長らの責任を認め、大和町が解決金として2860万円を支払うこと、職員同士の暴力などがあった場合は適切に調査することなどが盛り込まれています。

大和町教育委員会は「真摯に受け止め、和解に応じた。再発防止に努めていく」とコメントしています。

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